10月4日は投資の日。制度の使いこなし方のコラムでは、9月27日から投資の制度のコラムを書いています。9月27日の制度の使いこなし方のコラムでは、NISA制度について書き、10月1日のお金とのつきあい方のコラム、NISAを使って何を備えるか?につなげました。10月4日の制度の使いこなし方のコラムでは、つみたてNISA制度について書き、10月8日のお金とのつきあい方のコラム、つみたてNISAを使って何を備えるか?につなげました。10月11日のコラムではiDeCo制度について書き、10月15日のお金とのつきあい方のコラム、iDeCoを使って何を備えるか?につなげました。10月18日のコラムでは、新NISA制度について書きましたので、今回のコラムは、新NISAを使って何を備えるのか?です。
新NISA制度を使う目的は、新NISAの特徴を活かしてお金を備えることです。新NISA制度の特徴とは、
- 運用益が非課税になる
ということです。NISAやつみたてNISAと同じです。また、新NISAは、
- 投資信託などの金融商品を使って運用するための特別な口座
です。運用するということは、手に入るお金の金額は確定しません。必要な金額が決まっている資金を準備することには向きません。
ただ、新NISA制度は、2024年から始まるので、まだ使うことはできません。今のNISA制度が2023年に終了し、その後は新NISA制度になります。NISA制度を使って準備していたお金をそのまま新NISAを使って準備し続けるということも可能です。
新NISAを使って準備しているお金は、いつでも手に入れることができます。金融商品を売ればよいのです。金融商品を売ったときに、買った金額よりも高く売れれば売却益、つまり運用益にかかる税金がかかりません。ただし、買った金額よりも低い金額で売れた場合には低い金額が手に入るだけです。
新NISAは2階建ての制度です。
1階部分は、つみたてNISAです。
非課税枠は年間20万円。お金を積み立てて運用していくので、すぐに必要なお金というよりも、5年、10年、20年後に必要な金額を備えることに向いているでしょう。
非課税枠をすべて使って運用していくのであれば、5年なら100万円、10年なら200万円、20年なら400万円を積み立てることができます。新NISAの非課税期間は5年間ですが、その後つみたてNISAで運用していくことができますので、長期間運用が可能です。
2階部分は、NISAです。
非課税枠は年間102万円。今のNISAは年間120万円ですから、少し減ります。上場株式やつみたてNISA部分では運用できない金融商品を使って運用します。新NISAの非課税期間は5年間で、今のNISAと違って、次の非課税枠に移す(ロールオーバー)はできないので、最大でも5年後に必要なお金を準備することに使うといいかもしれません。
新NISA制度は2024年からの制度ですので、今はまだ使うことができません。
あなたが今、NISAを使っているのであれば、2024年に新NISAに移行します。あなたがまだ投資の経験がないのであれば、つみたてNISAとNISAの両方の特徴を持つ新NISA制度を使って投資の経験をしながら、5年後以降の資金を準備するのはいかがでしょうか。
ただし、投資、運用は、必ずしも受け取る金額が決まっていないので、確実に○年後に○○円必要、なお金の準備には使わない方がいいですね。
次回は、10月の投資月間の最終回。特定口座を使って備えるお金についてお伝えします。