【制度の使いこなし方】将来投資の制度を考えよう!その3~iDeCo~

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10月4日は投資の日。このサイトでは今回から10月いっぱいは、投資についてのコラムをアップしていきます。制度の使いこなし方のコラムでは、お金の準備をするためのさまざまな制度についてお伝えしていきます。1回目NISA2回目は、つみたてNISAでした。 3回目の今回は、iDeCoです。

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことです。iDeCoは、NISAやつみたてNISAと同じく、特別な口座です。iDeCoは、

  • iDeCo口座にお金を積み立て
  • 積み立てたお金を金融商品で運用し
  • 運用した結果を最終的にお金で受け取ります。

NISAやつみたてNISAと同じところもあれば、違うところもあります。

NISAやつみたてNISAと同じところ

  • 毎月もしくは毎年、口座にお金を入れ(積み立て)、そのお金で金融商品を買って運用する
  • 運用益には、税金はかからない

NISAやつみたてNISAと違うところ

  • 口座に積み立てたお金は、毎年所得控除の対象となって、所得税と住民税を安くする効果がある→NISAやつみたてNISAを使って金融商品を買っても、出したお金に所得税と住民税を安くする効果はありません。
  • 積み立てたお金は60歳まで引き出せない→NISAやつみたてNISAからはいつでもお金は引き出せます。
  • 引き出したお金は、年金受取(分割)か、一時金受取(一括)を選べます。年金受取なら公的年金控除の対象、一時金受取なら退職所得控除の対象、となって、単に分割や一時金で受け取るよりも税金は安くなる効果があります→NISAやつみたてNISAにはこんな制度はありません。運用益か運用損か、です。

iDeCoは、お金を出して運用するという点ではNISAやつみたてNISAと同じですが、60歳まで引き出せない、というところが一番大きな特徴です。60歳以降の資金を準備するには、60歳までにお金を使ってしまわない、という点においてもよい制度ではないかと思います。

また、iDeCo口座に積み立てたお金は、全額所得控除の対象となるため、例えば毎月2万円iDeCoに積み立てれば、24万円×税率分所得税が少なくなります。所得税率が10%なら、24,000円所得税が少なくなり、住民税にも影響しますので、払う税金を安くしつつ、将来のお金を積み立てられるのは、NISAとつみたてNISAと大きく異なります。

ただ、気をつけたいのは、iDeCoは、会社が準備する企業型確定拠出年金とは基本同時には使えません。勤めている会社に企業型確定拠出年金があり、あなたのために会社が企業型確定拠出年金にお金を出して60歳以降の資金を準備しているのであれば、iDeCoを同時に使えるかどうかは、会社の制度によります。iDeCoに加入できるかどうかは、iDeCoナビで確認できますので、活用しましょう。

加入資格 かんたん診断

特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会 iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)

また、iDeCo口座は特別な口座で、NISAやつみたてNISAと同じく、一人一口座です。

NISA口座やつみたてNISA口座と同時に持つことはできますが、複数の金融機関で同時にiDeCo口座を作ることはできません。金融機関を変更することはできますが、変更前の運用をストップして金額を確定し、そのお金を新たな金融機関に移すことになります。このお金の移動はすぐにはできませんし、その間に運用していればもしかしたら運用益が出たかもしれない、その機会を逸してしまう可能性もあります。できるなら、同じ金融機関で続けて運用していきたいところです。会社を退職して、企業型確定拠出年金の加入をやめてしまった場合でも、金融機関を変えたときと同様、一度金額を確定して個人型確定拠出年金にお金を移動することができます。企業型と個人型でお金をやり取りする、これをポータビリティといいます。

とはいえ、個人型確定拠出年金は金融機関選びからすべて自分ですることになります。色んな金融機関があって迷う・・・というのであれば、iDeCoナビを使って金融機関比較をして選んでみてもいいでしょう。

金融機関ざっくり比較

特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会 iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)

制度を知って、上手に使っていきましょう。次回は、新NISAについてお伝えいたします。

今日のポイント

  • iDeCoは、将来資金を準備する特別な口座
  • 引き出しは60歳以降しかできない

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