【制度の使いこなし方】7040(ナナマルヨンマル)は制度で守られるのか?

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7040問題(ナナマルヨンマルもんだい)とは、70歳代の親と40歳代の子の親子関係に関わる問題です。親が定年を迎えて会社を退職したが、同居する子が収入が安定せず、一家の家計が不安定になっていることを基礎としています。お金の問題が基礎にありますが、他にも介護の問題などもあります。

7040の家庭では、親の年金が主な収入となります。親の年金、つまり65歳からもらえる老齢年金ですね。厚生労働省が出しているモデル年金額は、夫婦2人で、厚生年金と基礎年金のペアなら1ヶ月219,593円、基礎年金だけなら1ヶ月64,816円です。ただ、これは平均的な収入で試算したあくまでもモデル年金額なので、必ずしもこの金額とは限りません。ただ、老齢年金は生きている限り受け取れますから、親が生きている限りは、多少の変動はあっても年金という収入は確保されているのです。これは社会保険制度で守られているということですよね。 ただ、親が元気なうちはいいのですが、介護状態になった場合は事情が変わってきます。

介護は、受ける人の収入内で受けるのが一番負担が少ない方法です。親が自身の老齢年金を使って施設に入り、利用料を払うのなら親は問題ないでしょう。そのとき、子はどうなるでしょう?子の収入だけで生活ができるかどうか?もし親の年金を含めて生活をしていたのなら、生活は苦しくなるでしょう。もし親の介護を子がするのであれば、働く時間を確保できなくなり、本人の収入が減る可能性もあります。親の老齢年金で生活はできるでしょう。

その後、親が亡くなった後は、子は自分の収入で暮らしていかなくてはなりません。親が亡くなった場合には、子に遺族年金が出るという社会保険制度がありますが、この場合の「子」とは、18歳未満の子(障害がある場合には20歳未満)であり、40代の子には遺族年金は出ません社会保険制度では守られないのです。

7040問題に続いて、8050問題というものもあります。これは子の引きこもりも含めて、深刻な問題です。人はいつか亡くなる、年齢から言えば親は子よりも早く亡くなります。そして、少なくともお金面では、子は社会保険制度では守られない。それが現実です。 収入を得るのが難しいこともありますが、心身ともに健康なら、一歩を踏み出すことができるでしょう。今の楽さを将来も続けることができるように、色んな制度を知って、上手に使いましょう。

今回、お金で守ってくれる年金制度は、あなたが今払っている年金で金額が決まります。時を戻して年金を増やすことはできません。

今日のポイント

  • 社会保険制度は守れるところと守れないところがある
  • 年金制度は時を戻して増やせない

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