以前、大学入試に導入するはずだった検定試験を導入見送りにしたニュースで、「身の丈に合わせて受験を」という発言が波紋を呼んだことがありました。
身の丈に合う、とは、自分にぴったり合ったものを選ぶ、転じて分相応、という意味でも使われます。分相応は、その人の能力にふさわしいこと。身の丈に合わせて受験を、というのは、それぞれの家庭でできる範囲で受験してください、ということでしょう。
受験料や受験会場が遠い、などでお金がかかるからと、受験を断念する人もいます。それは家庭の身の丈に合わせて決めることになるでしょう。ですが、教育はその教育を受けることを求める人がいれば、家庭だけでなく、国などからできるだけの助力をすべき、という反論もあります。
お金の面で言えば奨学金や教育ローンのことですね。家庭の今の状況では子どもが求める教育は金銭的にはむずかしい、それでお金は将来に払うから、そのお金を稼ぐための教育を今受けたい、そういった人を助ける制度です。
私自身はこれはやめるべきではないと思っていますし、もともと奨学金や教育ローンは一部の人しか受けられません。奨学金や教育ローンを受けられない人は身の丈にあった教育を受けることになるでしょう。身の丈にあった教育を受けて社会に出て今に至る。あなたもそうでしょうか?
身の丈に合った、という言葉は、生活に置き換えれば収入の範囲内で生活する、でしょう。身の丈にあった生活をすべき、身の丈に合った生活、収入内の範囲内で生活をしていないと、なんとなく居心地わるい、このままでいいのかな、と不安になるのも事実です。
収入の範囲内で生活をしていないと家計は毎月赤字。どうでしょうね、生活に特に支障は感じないけれども、なんとなく不安、そんな気分になりますか?
ところで、あなたは身の丈にあった生活をしていますか?あなたの収入の範囲内で生活をしていますか?
ドキッとしたあなた、もしかして家計は赤字続き、それがちょっと不安だったりしますか?
そんなあなたに質問です。
身の丈に合った生活をしたいですか?
ん?身の丈に合った生活をすべきでしょう?したいってどういうこと?そう思ったあなたは、きっと“身の丈に合った生活をすべき”という考えをお持ちなんでしょう。もちろん、それはまちがってはいません。あなたの考えていることは、すべてあなたにとって必要で、正しいものです。
ですが、一番大切なことは、この思いを持っているかどうか?なんです。
あなたは、身の丈に合った生活をしたいですか?
私は、身の丈に合った生活を別にしたくない、であれば、今の生活を変える必要はありません。
このまま家計が赤字続きだと将来が心配、ちゃんと身の丈に合った生活をしたい、というのであれば、家計の見直しにGO!です。
今のままじゃだめ!という思いがあれば、人はだめな今をより良くしようと動きます。
例えば、この勉強のためにこの学校へ行きたいけど、家庭の状況じゃむり、じゃあどうするか?勉強するための他の学校はないか?どうしてもこの学校がいいなら、自分で奨学金を借りて将来返していくか?今の状況を変えようと動きます。
例えば家計が赤字続きで困っている、のであれば、家計の改善について調べます。どのようにすれば家計が変えられるのか?それには私はどうしたらいいのか?今の状況を変えようと動きます。
あなたの身の丈に合った生活になるには、もしかしたら今の生活では無理かもしれません。もしかしたら、今ある心地よさを手放し、きゅうくつさを感じることがあるかもしれません。
でも、そうまでして手に入れたいものは?身の丈に合った生活をすることによる安心ではないでしょうか。
あなたは、今、身の丈に合った生活をしていますか?していないなら、したいと思いますか?したいと思うなら、身の丈に合った生活をするためにあなた自身が今から変わりましょう。
あなたが選んだことなら、そのきゅうくつさもいずれ心地よさに変わるでしょう。 お金を上手に使って作り出した、あなた自身の身の丈に合った生活なのですから。
身の丈に合った生活を心地よく過ごす、最高だと思いませんか?