生活費を見直すときに効果的なのは、固定費を見直すこと。固定費は自分で金額を自由に決めることができず、固定した金額で出ていく支出のことです。代表的な固定費は保険です。自分にあった保険かどうか見直してみましょう、と以前のコラムで書きました。
コラムを書いているにとびこんできたニュースが、かんぽ生命の不適切販売でした。
- 保険の乗り換えの契約をするときに加入者に対して不利益な契約をさせていた
- 保険の乗り換えの契約をしたときに、以前の保険も半年以上ダブルで契約させていた
など、今わかっているだけでも10万件以上の契約がこのような状態だそうです。保険の乗り換えとは、保険を解約して新しい保険に加入することをいいます。
原因は販売を担当していた郵便局員へのノルマ、手当の問題など色々と報道されています。対象となっている保険に加入している人には保険料の返還などが行われているようですね。
この報道を見て、保険の見直しをしている最中の方がぽつりとおっしゃいました。
「私の保険はかんぽ生命じゃないから大丈夫ですよね」
「大丈夫とは?」
「不利益な契約になってないですよね」
「・・・保険の内容があなたに合ったものでなければ、あなたにとって不利益な契約でしょうね」
「不利益な契約でないか見直します!」
「お手伝いします」
保険を契約したとき、書類に印鑑を押したとき、これで安心!と思ったことが今になって不利益な契約になっている、それはありうることなんです。
保険を販売した人がわざとしたわけでも、手当のために無理やり押し付けたのではなく、あなたが“自分にあった保険を知らなかった”ために。
今回のかんぽ生命の不適切販売は、保険を見直すのにいい機会かもしれませんね。
毎月払っている保険料は大した金額でなくても、契約が終わるまでにいくら支払うことになるでしょう?
毎月3,000円を払うなら10年で36万円、その金額を保険という助け合いに使いますか、それともあなたのために使いますか?
お金の行き先を決めてあげてくださいね。