11月の制度の使いこなし方では、年末調整の準備をお伝えしました。
12月の制度の使いこなし方は、年末調整の効果についてです。あなたがどんなものを会社に提出したか?そこに何を書いたか?で効果は変わります。
1回目は人的控除、2回目は物的控除でした。あなたの人的控除と物的控除は合わせていくらになりましたか?
今回は年末調整の効果をどこで見ることができるか?です。
効果は源泉徴収票で見ることができる
12月の給与や賞与とともに源泉徴収票があなたの手元に行くのではないでしょうか。控除の効果は源泉徴収票の所得控除の額の合計額で見ることができます。
あなたの控除はきちんと反映されていますか?
- 所得控除の額の合計額の下に人数が書かれていますが、これは人的控除の人数です。
- さらにその下に金額が書かれていますが、これが物的控除の金額です。
例えば、あなたが独身で、人的控除のところに何も数字が入っていないとしましょう。
- 基礎控除の額のみが人的控除の金額です。
- 基礎控除の額が48万円なら、48万円+社会保険料等の金額+生命保険料の控除額+地震保険料の控除額が所得控除の額の合計額に記載されています。
源泉徴収票には何が書いてある?
源泉徴収票には、2023年1月~12月からのあなたの給与・賞与の金額と、そこから計算されるあなたが払うべき所得税額の金額が書いてあります。
- 1行目に一番右が所得税額の金額です。
- 2行目以降は、所得税額の計算をするために必要なデータ、明細が記載されています。
会社は源泉徴収票を何に使う?
源泉徴収票と同じ内容の資料を給与支払報告書というタイトルの資料に転記して、会社があなたのお住まいの市区町村に提出します。
給与支払報告書は、あなたが来年6月以降に払う住民税の計算の元になります。
次回は、源泉徴収票を使った確定申告の準備をお伝えします。
今日のポイント
- 年末調整の効果は源泉徴収票でわかる
- 控除金額をチェックしてみましょう