11月になりました。年末調整の時期です。
年末調整とは何でしょうか?
- 給与や賞与を受け取っている会社員のために
- 1年を一区切りとして所得税の精算と住民税の計算を
- 会社が行う手続
です。
手続のために、あなたが準備することがあります。なぜこの準備をするのか?準備することによる効果は?をお伝えします。1回目は、扶養控除申告書です。
扶養控除申告書をなぜ提出する?
所得税・住民税を計算するときに、税金を少なくすることができる人が何人いるか、どんな人がいるかを会社に伝えるためのものです。 もう一つ重要な役割があります。申告書の年を見てみましょう。令和6年分となっていませんか?令和6年分扶養控除申告書を提出することで、令和6年(2024年)1月から引かれる所得税を少なめで計算することができるのです。
例えば、20万円なら扶養している人がいなくても4,770円ですが、扶養控除申告書を提出していなければ20,900円です。もしあなたが2つ以上の会社で働いている場合は、扶養控除申告書はメインの会社にしか出せません。
扶養控除申告書に記載することは?
あなたの氏名・住所などの他に、扶養する人がいれば記載しましょう。
- 扶養する人が誰か
- 扶養する人の年収や年齢
- 住んでいる所が国内か国外か
によって、対象になるかが変わります。
例えば、子どもや親などの場合はこちらです。
国税庁ホームページ
扶養控除申告書を提出することの効果は?
扶養する人が多ければ多いほど、所得税・住民税は少なくなります。
例えば、あなたが一人であれば、基礎控除48万円ですが、扶養する人がいれば、16歳以上19歳未満ならプラス38万円、19歳以上23歳未満ならプラス63万円、23歳以上70歳未満ならプラス38万円、70歳以上で別居ならプラス48万円、70歳以上で同居ならプラス58万円です。この金額が大きくなればなるほど、税金を少なくする効果があるのです。
毎年、現在の状況を提出することで所得税の調整をし、住民税の計算のための手続をします。
次回は、保険料控除申告書です。
今日のポイント
- 扶養控除申告書は人について伝えるもの
- 給与から引かれる所得税の金額を少なくするためのものでもある