前回は、社会保険に入るのは何のため?をお伝えしました。今回は、社会保険の保険料はどうやって決まるのか?です。社会保険の保険料は、毎月変わっているわけではありません。給与明細を確認してみましょう。
社会保険の保険料の決まり方のポイントは3つです。
その1 1年に一度見直される
社会保険の保険料=標準報酬月額×保険料率
- 標準報酬月額は、あなたのお給料を元にして計算される金額です。標準報酬月額は、1年に一度見直され、9月分から翌年8月分は1年間同じ標準報酬月額で社会保険料が計算されます。
- 保険料率は、健康保険と介護保険、厚生年金保険で変わります。健康保険と介護保険は、入っている健康保険によって変わり、年1回、3月に見直されます(全国健康保険協会の場合)。厚生年金保険料は、18.3%です。
社会保険料は、翌月のお給料から変わりますので、10月と4月に社会保険料が変わっていないか見てみましょう。
その2 4月と5月と6月のお給料
標準報酬月額は、あなたのお給料を元にして計算されます。では、1年分のお給料とか半年分のお給料でしょうか?それはどこからどこまででしょうか?
答えは、3ヶ月分のお給料です。
4月と5月と6月に払われるお給料の平均で計算します。
4月~6月の間に、長期間のお休みをとってお給料が極端に少なくなった場合は、3ヶ月分ではない場合もあります。
その3 2分の1を払う
社会保険の保険料は、標準報酬月額×保険料率で決まります。その保険料は全部あなたが払うのでしょうか?答えはノーです。
あなたが払うのは、保険料の2分の1です。
ではあとの2分の1は?会社が払っています。
標準報酬月額は、7月1日~10日の間に会社が手続をきちんと行っています。会社が手続をして、あなたの標準報酬月額の通知を受け取り、そしてあなたに標準報酬月額を伝えて、お給料から社会保険料の2分の1を控除しています。毎年10月と4月のお給料は注目ですね。次回は、会社で社会保険に加入して働くか?社会保険に加入しないで働くか?ポイントをお伝えしましょう。
今日のポイント
- 社会保険料は年2回変わる
- 社会保険料は会社が2分の1を払っている