【制度の使いこなし方】社会保険料が変わりますよ?9月と10月の給与明細をチェック!

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給与明細はチェックしていますか?

振り込まれる金額だけを見ていませんか

振り込まれる金額は、あなたの生活のために大切なものですから関心があるのは当然ですが、給与明細の中身もチェックしてみましょう。会社がちゃんと計算してくれているから大丈夫?そう、大丈夫なはず、ですが。計算は人がするものです。まちがいがないとは言えません。給与計算担当者が社員全員のチェックをするよりも、あなたがあなたの給与明細をする方が時間はかかりませんよね。毎月一緒だから代わり映えしない?本当に?

実は、社会保険料は1年に一度見直しされています。ご存じでしたか?

社会保険料とは、健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料のことですね。社会保険料は、必ず1年に一度見直しをされています。見直しの結果、変わらない場合もありますが、見直しはされています。社会保険料は、標準報酬月額×保険料率(健康保険料率/介護保険料率/厚生年金保険料率)で計算されています。

7月には社会保険料を計算する元になる標準報酬月額を見直します。このうち、介護保険料率と厚生年金保険料率は全国で同じですが、健康保険料率は都道府県でちがいます。だいたい健康保険料率と介護保険料率、厚生年金保険料率を合わせて15%~17%くらいですね。この計算式を見ると、標準報酬月額か保険料率のどちらか、もしくは両方変われば社会保険料そのものが変わりますよね。あなたの標準報酬月額が変われば、9月分から社会保険料が変わります。社会保険料は翌月のお給料から変わりますから、9月と10月の給与明細を確認してみましょう、というわけなのです。

ん?昨年3月からの新型コロナウイルス感染拡大により会社がお休みになったりする状況で、社会保険料がけっこうコロコロ変わった?その理由は、こちらのコラムに書いています。本来であれば一年に一度だけ見直しをするはずの標準報酬月額を、何度も見直すこともあります。

社会保険の標準報酬月額の見直しは、社会保険加入時に決定後は、原則は1年に一度です。

この見直しを、定時決定といいます。ですが、原則には必ず例外があります。例外は、

  • 随時改定
  • 育児休業終了時改定

の2つです。給料が大きく変動した場合に、一年に一度の見直しを待たずに標準報酬月額の見直しをするのです。これに、2021年12月までは特例改定が加わって例外が3つになっています。新型コロナウイルス感染の影響で、会社が給与の代わりに休業手当を払い、給与よりも休業手当が一定以上低い場合に標準報酬月額の見直しをする方法です。

ちなみに、標準報酬月額×保険料率の保険料率も毎年見直されているんですよ。3月に見直しが行われて、健康保険料率と介護保険料率はほぼ毎年変わっています。3月と4月の給与明細もチェックですね。ただ、標準報酬月額が変わるよりも大きく変わりませんので、気づかずに来たかもしれませんね。

給与明細はあなたの生活を守る大切なツールの一つです。必ずチェックを!間違っていたら必ず会社に伝えましょう。何も言わないとそのままそれでOKになってしまいますよ。

今日のポイント

  • 社会保険料は10月のお給料から変わる
  • 新型コロナウイルス感染の影響で給与が休業手当になった場合は、10月を待たずに変わっていることもある。

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