【制度の使いこなし方】将来への備えにはどれを使う?~その2 NISA~

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お金とのつきあい方のコラムで、将来への備えのポイントについて書きました。今回は、それぞれの備えについて使いこなし方をお伝えする2回目。NISAです。

NISAとは、投資用の特別な口座です。前回のコラムで、iDeCoの口座も特別な口座とお伝えしましたが、NISAも特別な口座です。iDeCoが60歳以降の年金を作るための口座だとすれば、NISAは、投資用の口座です。

NISAとは?

(金融庁ホームページより)

iDeCoとちがうのは、いつでもお金を出せる、ということです。60歳まで待たなくてもお金は引き出せます。その点はiDeCoに比べて融通は利きますが、60歳以降のお金をきちんと保管しておく、という点では弱いかもしれません。NISAの特徴をまとめてみました。

  • NISA口座は預金のためではなく、投資をするための口座
  • NISA口座は、一人一口座のみ。1年間は変更できない。
  • NISA口座で買った株式などの配当や売却益に税金がかからない
  • NISA口座で利益に税金がかからないのは毎年120万円まで
  • 120万円の枠は5年使える。5年たつと、5年たったときの金額で新しいNISA枠に移し替えることができる(ロールオーバー制度)
  • 2023年12月までの制度

NISAの特徴は、何と言っても投資で得た売却益に税金がかからないということでしょう。どこかで聞いたことが?そう、iDeCoと同じなのです。

投資をするのであれば、他に一般口座や特定口座といった口座もありますが、一般口座や特定口座であれば、投資で得た利益、例えば配当や売却益に20.315%の税金がかかります。税金がかからない、というのは魅力的ですよね。ただし、これにもウラの顔が。もし売却損が出た場合には知らないよ、というウラの顔があります。一般口座や特定口座で取引をしていれば、売却益には税金がかかりますが、売却損が出た場合にも確定申告をすることで税金を取り戻すことができる場合がありますので、ウラの顔には気をつけましょう。

そして一人一口座。これもiDeCoと同じです。利益に税金がかからない、という特典付きの口座は、いくつも持つことができないんですね。あなたが買いたい!と思った投資商品がある金融機関でNISA口座を開いていなければ、残念ながらその年は買いたい商品をNISA口座では購入することができません。今のNISA口座を解約して、買いたい商品がある金融機関でNISA口座を開いて・・・手続が面倒ですね。できないわけではありませんが。

最後に、NISA制度は2023年12月までの制度です。ん?じゃあ今から私がNISA口座を開いたら、5年間枠は使えないの?ご安心ください。新NISA制度が始まります。102万円のNISA枠と20万円のつみたてNISA枠を合わせた制度です。ということは・・・NISAで使える枠は120万円から102万円、少なくなる、ということです。

つみたてNISAは次回でお話しますが、つみたてNISA枠で使える投資商品はNISAとはちがいますので、次回のつみたてNISAと投資するものを合わせて投資商品を選ぶ必要がありますね。

次回はつみたてNISAです。

今日のポイント

  • NISAはiDeCoとちがっていつでも引き出せる
  • 2024年1月から制度が変わるので、つみたてNISAと合わせて投資商品を決める

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