NISA制度とは、投資をする人のための非課税制度です。
- 2014年に一般NISAが10年間の制度としてスタート。2023年に10年目を迎えます。
- 2016年にスタートしたジュニアNISA。これは10年目でストップし、一般NISAに切り替わります。
- 2018年にスタートしたつみたてNISAは、2037年までの制度でしたが、5年延長されて2042年までの制度になります。まだまだ継続します。
以前のコラムにも書いています。
2023年に10年目の節目がやってくる一般NISA。2024年からは延長されるの?ストップするの?気になるところですね。答えは、一般NISAは5年延長する、です。ただし、制度は変わります。今までは投資商品(株式など)を買うための特別口座1本立てでしたが、新NISAは2本立てになります。
新NISA=つみたてNISA(非課税枠20万円)+一般NISA(非課税枠102万円)の2本立て
こちらのコラムにも書いています。
「容子先生、新NISAがつみたてNISAと一般NISAの2本立てになるのなら、買えるものは一緒なんですか?」
「それはちがいますね、つみたてNISAで買えるものと一般NISAで買えるものはちがいます」
「具体的に教えてください!」
つみたてNISAで買えるもの
手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。具体的にはこちら。
(金融庁ホームページより)
一般NISAで買えるもの
株式投資信託、国内・海外上場株式、国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)、国内・海外REIT、新株予約権付社債(ワラント債)
「つみたてNISAで買えるものは限定されていますね」
「えーと、〇〇会社の株式を買いたければ?」
「一般NISAですね」
「投資信託だと?」
「投資信託によります」
「お金を積み立てて買うものは全部つみたてNISAじゃないといけないんですか?」
「いえいえ、積立で買うときも一般NISAは使えますよ」
「はああ・・・なんだかむずかしい。何を買えばいいんですか?」
「そうですね、投資の鉄則は、自分でわかる商品だけ買う、ということです。わからないものには手を出さない」
「そうなんですね」
「そうです。商品の説明はわかるまで聞きましょうね」
「はい、容子先生。あの、容子先生、私、たぶんつみたてNISAは使わないと思うんですけど、新NISAが始まったらつみたてNISAの枠も開かないといけないんですか?」
「大丈夫ですよ。一般NISAを使っている人が新NISAに移るときには、一般NISA部分だけ使うことを届け出ることもできます」
「だったらそうしようかな」
「ただし、気をつけてくださいね。もし一般NISA部分だけを使うことを届け出たら、一般NISAを使って買えるのは個別株式だけになります」
「えっ?それ以外買えないんですか?」
「そうなんです。株式投信やETF、REITなどへの投資はできません。株式投資信託やETF、REITなどを買うにはつみたてNISA部分を先に使うことになりますからね」
「ええ、そうなんだ・・・」
「それと、年間の投資枠は102万円までですよ」
「えっ?そ、そうか、投資信託を買いたければつみたてNISA枠も開かないといけない?」
「そうですね」
「えっ、どうしよう・・・」
「新NISAが始まるのは2024年からです。まだ時間はありますからゆっくり考えましょう」
「はい、そうします!」
今日のポイント
- 一般NISAとつみたてNISAで買えるものはちがう
- 新NISAでは一般NISA枠のみを選ぶこともできるが買えるのは個別株式のみ、非課税の枠は102万円になる