年金は、3つのことに備えます。
- 死亡(生活を支えている人が亡くなったときに家族の収入が少なくなる)
- 障害(体や心に障害を負って仕事や生活に支障が出る)
- 老齢(年を取って収入が少なくなる)
前々回は遺族年金、前回は障害年金でした。今回は65歳からあなたが受け取ることができる年金、老齢年金です。
あなたがお給料から厚生年金保険が引かれている場合、老齢厚生年金と老齢基礎年金の対象です。
老齢厚生年金がもらえる人
65歳時点で10年以上厚生年金保険料を払っていればもらえます。
もし厚生年金保険料の期間だけで足りない場合は、国民年金保険料を払ったか免除した期間を合わせて10年以上で、1ヶ月以上厚生年金保険料を払っていればもらえます。
老齢厚生年金の金額
65歳までに厚生年金保険に入っていた金額や期間によって変わります。
日本年金機構ホームページ
老齢基礎年金がもらえる人
65歳時点で厚生年金保険料を払った期間と、国民年金保険料を払った期間(免除した期間も含みます)のを合わせて10年以上であればもらえます。
老齢基礎年金の金額
40年払って、満額の795,000円です。(2023年度)
満額の金額は毎年変わります。国民年金保険料を払っていない月がある場合には少なくなります。
日本年金機構ホームページ
65歳でないともらえない?
60歳~75歳の間で受け取り時期を選ぶことができます。
- 64歳までにもらうと65歳でもらうより金額が少ない
- 66歳より後でもらうと65歳でもらうより金額が多い
どちらも選び直しはできず、選んだときの金額が基準になってもらう年金が固定されます。
64歳までにもらうことを繰上げ受給(くりあげじゅきゅう)といいます。
日本年金機構ホームページ
66歳より後でもらうことを繰下げ受給(くりさげじゅきゅう)といいます。
日本年金機構ホームページ
会社で厚生年金保険がお給料から引かれている人は、厚生年金保険と国民年金に両方入っていますので、老齢厚生年金と老齢基礎年金が両方もらえます。
老齢厚生年金と老齢基礎年金は、50歳以上になるとねんきん定期便で見込額が確認できますが、50歳未満のねんきん定期便にはまだ老齢年金の見込み額は記載されていませんので、公的年金シミュレーターであなたの年金額を試算することもできます。
厚生労働省ホームページ
今日のポイント
- 老齢年金は65歳からもらえる
- 65歳以降の生活に備えましょう