今月のお給料日が近づいてきましたね。
給与明細、毎月見ていますか?気になるところはありますか?特にないですか、じゃあ、毎月どこを見てますか?
最後の振り込まれる金額?確かに大切なところですね。
では、控除というところははみたことはありますか?お給料からは毎月決まって引かれているものがありますよね。
その中に、“厚生年金保険料”がありませんか?けっこう大きい金額でしょう?この金額、何に使うか知っていますか?
将来もらう年金に使う? そう、それも一つの使い道ですね。
以前、”厚生年金保険”をめぐってこんな会話がありました。
「この厚生年金保険料って、年金の金額ですよね?これを積み立てて、将来もらうんですよね?」
「ちがいますよ」
「えっ?積立じゃない?」
「積立じゃないです」
「えっ・・・積立じゃなかったら、このお金は今、どうなってるんですか?」
「このお金は、“今”年金をもらっている人に使われています」
「じゃあ、私がもらうときにはどこからお金が出るんでしょう?」
「そのときに厚生年金保険料を払っている人のお金から出ます」
年金は、自分が積み立てたお金をもらうものではないんですよね。
“年金は、今払って、将来もらうもの”と思っていると、今お金を積み立てて将来受け取るイメージを持ってしまいますよね。
年金とは、今、年金保険料を払っている人のお金が、今、年金を受け取っている人に払われるという助け合いのシステムになっているのです。だから、少子高齢化が年金制度にとってはよくないと言われています。払う人が少なくなれば、もらう金額にも影響が出ますからね。
「 じゃあ、今は人のために払っているだけですか?」
「 いいえ、実は、年金は、将来でなく今も使える制度です。今のあなたでももらえる年金はありますよ」
それは次回で!
今日のポイント
- 年金は“お金を積み立てて将来もらう”制度ではない。
- 年金は今でももらえる!