あなたは毎月の給与明細をすみからすみまで見ていますか?
- 最後の振込額だけ見て、振込額と合っているかどうかを見てます。
- 給与明細なんて見たこともありません
- きっちり見てます!
給与明細にはたくさんの情報が詰まっています。2月と3月の制度の使いこなし方のコラムは、給与明細を読むコツをお伝えします。
これを機会に、給与明細を読んでみませんか?
2月は給与明細の支給をお伝えしました。
3月からは給与明細の控除です。給与明細からは色んなものが引かれていませんか?
- これは引かれても仕方ないのかな?
- どうしてこんなに高いの?
- 控除されるから振込される額が少なくなるのに。
そう思っていますか?
では、給与明細から引かれるものがもしなかったら?あなたが自分で払います。
給与明細から引かれているものは、すべて会社が預かって、あなたの代わりに払ってくれています。ただ引かれているだけではないんですね。
今回は、健康保険料と厚生年金保険料です。
あなたが40歳以上なら介護保険料が加わります。全部合わせてお給料の約15%でしょうか。給与明細の控除の中で一番大きい金額です。ですが、実はこの金額は、あなたが健康保険料として、厚生年金保険料として、介護保険料として、払っている金額の半分です。半分は会社が代わりに払ってくれています。
3つとも、保険と名前がついている通り、万一のときに備えるものです。どんなときに備えるのでしょうか?
健康保険
- プライベートが原因の病気やケガの治療
- 入院の費用の補助
- 病気やケガ、入院などで仕事を休むときのお給料の補助
- 出産で仕事を休むときのお給料の補助
- 亡くなったときの葬祭料
介護保険
- 介護状態になったときのバックアップ
- 自宅に訪問しての介護や看護
- ホームへの入所
- リフォーム費用の補助
厚生年金保険
- 65歳以後収入が少なくなったときのバックアップ
- 障害状態になったときのバックアップ
- 生活を支えている人が亡くなったときの遺族のバックアップ
たくさんのことに備えてくれていますね。給与明細から控除されている=あなたはきちんと支払っている、ということですので、支払もれはありません。
健康保険、介護保険、厚生年金保険は、万一のときの備えです。
次回は、控除の2回目、雇用保険です。
今日のポイント
- 健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料はあなたが半分、会社が半分払っている
- バックアップしてくれている内容を知っておきましょう