9月の制度の使いこなし方は、お給料を月給でもらっている人が見落としがちなことをお伝えします。お給料が変わったときだけではなく、制度が変わったときにも気をつけておきましょう。
1回目は、最低賃金です。
最低賃金とは、働いている人が受け取る賃金=お給料の最低ラインです。時給で決められています。
厚生労働省ホームページ
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仕事の内容で産業別と地域別両方関係するなら、金額が高い方です。
最低賃金は時給ベースのため、月給の人はお給料明細を見ただけでは最低ラインを下回っているのかどうかわかりづらいのです。
最低ラインを下回っているのかどうか確認しましょう。
対象のお給料は?
基本給と手当です。精皆勤手当、通勤手当、家族手当は対象外です。
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例えば、基本給180,000円、通勤手当10,000円、資格手当20,000円なら、180,000円+20,000円=200,000円です。
月給を時給に計算し直すには?
計算するときには、1ヶ月の平均所定労働時間が必要です。休日などがありますので、毎月働く時間は一定ではありません。1年間の働く時間を月ベースで平均します。
就業規則や給与規程にで決められていますが、今すぐに確認できなければ、1ヶ月に働く時間数をざっくり計算して、月給を時給に計算し直してみましょう。
例えば、1日8時間、土日祝休みであれば、
- 9月なら20日働き、8時間×20日=160時間です
- 対象のお給料が200,000円÷160時間=1,250円が時給です。
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どの地域を見る?
あなたが今労働契約(雇用契約)を交わしている事業所の所在地です。
例えば、本社は東京、あなたは大阪支店に勤務しているなら大阪府です。
テレワークや在宅勤務であった場合は、契約を交わしている事業所です。例えば、あなたは和歌山の自宅で在宅勤務をしていますが、管理している事業所が大阪府なら、大阪府です。
最低賃金は毎年10月に変わります。
今年は40円ほどアップする予定です。10月になったら最低賃金がどのくらい変わったかをチェックして、お給料が最低ラインを下回っていないか確認しましょう。
次回は、割増賃金です。
今日のポイント
- 最低賃金は月給であっても確認しましょう
- 最低賃金は毎年10月に変わる