2022年最初のお金とのつきあい方のコラムです。2022年も、オフィス・ラ・クレをよろしくお願いいたします。
今回は、もしものために備えるのお金の1つ目、生活防衛費です。
あなたのお金は、次の3つに分けられます。
- 生活費
- どうしても使いたいもの
- 貯蓄
生活防衛費は、生活費と貯蓄の間に位置するお金です。もしものとき、例えば急な入院、冠婚葬祭などで急な出費があった場合、生活費から出せば日々の生活を圧迫します。貯蓄から出せば、将来のための備えが薄くなります。どうしても使いたいものから出せば、ストレスが溜まります。あまり楽しくはありませんね。
そこで、生活防衛費の出番です。生活防衛費は、急な出費からあなたのお金を守るものです。
生活防衛費は、どのくらい必要なのでしょうか?
だいたい、生活費の1年分くらいあれば十分でしょう。生活費がどのくらいかかるか把握していないのであれば、200万円をめどにしましょう。
生活防衛費は、どこで備えればいいのでしょうか?
急な出費に備えるためですから、普通預金がベストです。ただ、生活費と同じ口座だと生活費と混じってしまいますから、生活費とは別の口座で、できればちょっと行きづらい金融機関がいいでしょう。生活圏内にあるけれども、行ったことがない金融機関などですね。
ちなみに私は、ゆうちょ銀行の普通預金に入れており、キャッシュカードは作っていません。郵便局は生活圏内にはありますが、めったに行かない通りにあり、しかも生活費で使う口座の金融機関とは真逆にあります。
ただ、ネット銀行はやめたほうがいいでしょう。すぐにお金=キャッシュが必要ですから、現金を引き出すのにワンクッション必要な口座は生活防衛費には向きません。
生活防衛費からお金を出したら、またお金を戻しておいた方がいいでしょうか?
はい、そうですね。生活防衛費は生活を守るための防壁です。使った後は、新たにお金を入金して元に戻しておきましょう。
将来が気になって貯蓄する、という前に、今の生活を守る防壁、生活防衛費が作られているでしょうか?
将来のためのお金を貯めるのに一生懸命になって、肝心の今の生活に影響が出ては本末転倒です。貯蓄がまだない、というあなた、まず生活防衛費を貯めることから始めてみませんか?