今回は、家計管理の3回目です。1回目は、家計簿を買う間に、家計簿は何のためにつける?家計簿は必要?をまず考えてみましょう、とお伝えしました。2回目は、家計簿は家計管理のため、では家計簿や家計簿アプリを使わない方法はあるでしょうか?についてお伝えしています。
家計管理ができれば、あなたのお金を
- 生活費
- どうしても使いたいもの
- 貯蓄
に分類することができます。口座で管理するなら、銀行口座を分けてしまうのも一つの方法です。そして、家計管理ができれば、次のステップへ進めます。それは、家計の救世主、生活防衛費を作ることです。
生活防衛費は、急な出費に備えるためのお金です。
急な出費とは、入院や結婚式、お葬式などです。生活防衛費は、生活費でもありますし、将来の準備のお金でもあります。いつもは生活費として使いませんが、急な出費があったときには、生活防衛費を使うことで、生活費を守ることができます。金額は、家計の1年分が目安です。家計管理ができていれば、生活防衛費の目安もすぐに出てきますよね。まだ家計管理は進んでいないのであれば、200万円を目安にしましょう。
生活防衛費は、生活費を管理する口座とは別口座に準備しましょう。
いつも使うのではなく、急な出費のために使うのですから、すぐに使えるようなら生活防衛費の意味がありません。私は、別口座で、しかもその口座のキャッシュカードは作っていません。ATMからすぐに引き出せるのではなく、ひと手間をかけなければならないので、本当に必要かどうかを考える時間ができるからです。
生活防衛費を作るために生活費を削るのは本末転倒です。
生活費、どうしても使いたいもの、の後に、貯蓄の順番が来ますが、将来の貯蓄の前段階として、生活防衛費の準備です。今の生活があればこそ、将来の準備ができるのですから。
今回で、家計管理についてはひとまず終了です。来週からは、金曜日の17時からのコラムは、制度の使いこなし方となり、しばらくお金とのつきあい方はお休みです。次回は、年内最終のコラムとなります。