11月になりました。家計簿が書店の店頭に並び始めています。毎年不思議に思いますが、手帳は10月始まりや4月始まりがあるのに、なぜ家計簿はいつも1月始まりなんでしょうか?1月始まり、というわけではない家計簿でも、書店の店頭に並ぶのはいつもこの時期なので、1月から新たな家計簿を使うということがスタンダードになっているんでしょうか。
実は、私は家計簿をきちんとつけたことがありません。支出の明細を何年かつけたことはありますが、収入と支出をきちんとつけて家計管理をしたことはなく、支出の明細つけもいつしか続かなくなり、やめてしまいました。理由は二つ。目標がなかったこと、そして楽しくなかったこと。
続けるには、具体的な目標が必要です。
例えば、あなたがダイエットするために運動しようと思ったとします。目標はダイエットですが、ダイエットといっても色々あります。体重を減らす、理想のスタイルを目指す、など。体重の目標は何㎏なのか、どのようなスタイルが理想のスタイルなのか。具体的な目標がなければ、ゴールが見えず、どのような運動をどのようにすればいいのか、行動も決まりません。私の家計管理は、支出を管理していた方がいいかな?という程度のものでしたので、続くはずはありませんよね。同じく、家計簿を買っただけで家計管理をすることはできません。
家計簿に手をのばす前に、あなたは何のために家計簿を使うのか?を考えてみましょう。
「何のために家計簿を使うのか?それは、家計管理をしたいからです!」
では、家計管理とはあなたにとって何ですか?何のために家計管理をしますか?
「将来の資金を貯めたいから、ムダを把握したいのです!」
では、将来の資金を貯めるのに、家計管理は必要でしょうか?
将来の資金を貯めるのに一番効果的な方法は先取りです。収入から支出を引いて残ったものを貯めていこう、という方法は一見効果的に見えますが、実は一番貯まりにくいのです。
理由は、会社員なら収入はほぼ一定ですが、支出は変わります。突発的な支出があるときもあります。思ったより支出が多かったときは将来の資金を貯めることはあきらめなくてはいけません。そして、手元にお金があると使ってしまうもの。見えない将来よりも、見える現実にお金を使ってしまうものです。
先取りとは、まず収入から将来の資金のためのお金を取ってしまい、残りのお金で生活するというものです。これなら、まず将来のためのお金を確保していますので、思ったより支出が多くて将来の資金を貯めることをあきらめることはなくなります。
さて、将来の資金を貯めることが目標のあなた、家計簿は必要でしょうか?目標によって家計簿が必要かどうかは決まります。
あなたは、家計簿を買いますか? おや、迷っていらっしゃいますか?
では、次回は家計簿を使わない家計管理をお伝えしましょう。