遺族年金、それは、遺族のための年金。会社で厚生年金保険に入っている人や、入っていなくても国民年金保険料を支払っている人が亡くなったとき、遺族が受け取れる年金です。
- 小さい子どもがいる家族が残された場合にもらえる年金でしょう?
- 独身の私には関係ない年金ですよね?
- 子どもがいない私には関係ない年金です。
本当にそうでしょうか?
年金制度が遺族のために備えているものは主に4つあります。
- 遺族基礎年金
遺族が
- 子のある配偶者(夫もしくは妻)
- 子だけ
の場合に受け取れます。この場合の子とは、18歳になった年度の3月31日までか、20歳未満で障害等級1級または2級の状態にある人を言います。
日本年金機構ホームページ
これは、小さな子どもがいる家族のための年金といえるでしょう。
- 遺族厚生年金
- 厚生年金保険に加入中に亡くなった人
- 厚生年金に加入していて、25年以上厚生年金保険料を払い続けていた人
の遺族が受け取れます。遺族とは
- 妻
- 子(18歳になった年度の3月31日までか、20歳未満で障害等級1級または2級)
- 55歳以上の夫
- 55歳以上の父母
- 孫(年齢等は子と同じ)
- 55歳以上の祖父母
日本年金機構ホームページ
会社員、会社員であった人が亡くなったとき、遺族が受け取れる年金です。
会社員でなくても、国民年金保険料を3年以上払い続けていれば遺族が受け取れます。
自営業の夫婦のための遺族年金と言われています。
会社員で独身の人に関係するのは?
遺族厚生年金か死亡一時金でしょう。
遺族厚生年金は、55歳以上の父母が受け取れますから、父母が55歳で健在の場合は、受け取れます。
死亡一時金は、厚生年金保険料は払っていないけれども、転職の間や学生時代に国民年金保険料を払っていた期間が36月(3年)以上あれば父母が受け取れますね。まったく何もないわけではありません。
遺族年金は独身には関係ない、というわけではなく、独身の人は、小さな子どもがいる家族よりも遺族年金を重要視しない、というだけです。
独身のあなたには、むしろ障害年金の方を重要視すべきでしょう。次は、万一のことが起こった場合の障害年金について備えておくべきことをお伝えしましょう。
今日のポイント
- 独身にも、遺族年金はある
- 子どものいる家庭ほど、重要視しなくてもよい