10月。それは制度が変わる月。昨年の2019年10月はある制度が大きく変わりましたね。
「容子先生、10月1日から変わったものは何かあるんですか?」
「そうですね、いくつかありますが会社員の生活に大きくかかわるものは3つ、でしょうか」
「3つですか、何ですか?」
「昨年ほど大きく変わりはしないと思いますけど、1つ目は・・・」
「昨年?何かありました?」
「えっ?昨年の10月に大きく変わったものがありますよね?」
「・・・何でしたっけ?」
「・・・消費税ですよ」
「あっ!そうだ!消費税が10%に上がった!」
「忘れてました?」
「忘れてたというか・・・キャッシュレス決済でのポイントもあったりしましたし、ほら3月にはコロナでそれどころじゃなくなりましたから」
「そうですね、なんだかニュースとしては埋もれてしまった感じがしますね」
「3月からの半年でいつのまにか変わったものもありますよね?」
「そうですね」
「で、容子先生、10月から変わったものって?」
「1つ目は酒税(しゅぜい)ですね」
「しゅぜい?」
「お酒にかかる税金です」
「消費税ですか?」
「いえいえ、お酒にはもともと酒税という税金が含まれているんです」
「えっ?」
「ですから、酒税が上がるとお酒のの値段も上がるし、酒税が下がるとお酒の値段が下がる可能性があります。お店が買うお酒の値段が上がるので、お店で飲んだり買ったりするお酒の値段が上がると・・・」
「困ります!」
酒税の変更は、お酒の値段が上がる、だけではありません。下がるものもあります。
- ビールは下げて、発泡酒、第三のビールは上げる
- チューハイやリキュールは6年後の2026年に上がる
- 日本酒は下がってワインは上がり、2023年に同じになる
(財務省ホームページより)
「いままでバラバラだった税金の額をなるべく単純にしようとしているみたいですね」
「そっか、でも今まで発泡酒は安い!だったのがそうはならなくなるかもしれないんですね」
「かもしれませんね」
「それで容子先生、2つ目は?」
「正社員の方にはあまり影響しないかもしれませんが、最低賃金が変更になりました」
「正社員には影響しないんですか?」
「そうですね、お給料にもよりますが、正社員はもともと最低賃金より高い給料が多いですから、アルバイトとかパートの人が影響するかもしれませんね」
働く場所で最低賃金は決まります。仕事によってもう少し高い最低賃金を設定している特定(産業別)賃金というものもあります。
(厚生労働省ホームページより)
最低賃金についてはこちらに詳しく載っています。
(厚生労働省)
「昨年は20円以上上がった所もありますが、今年3円くらいですね。全国平均では1円上がっただけです」
「そうなんですね」
「最低賃金は毎年10月に変わりますよ」
「これって時給ですか?」
「そうです、時給です。月給の人は、月給を働く時間(労働契約時)で割ってみて、確認してみましょうね」
「はい!それで3つ目は?」
「これも今会社員の人には関係ないことかな?自己都合でやめた場合の失業手当が3ヶ月後の支給から2ヶ月後の支給に変わります」
「えっ!早めにもらえるんですか?」
「ん?仕事をやめるつもりがあるんですか?」
「そ、それはありませんけど・・・」
「本当ですか?」
「・・・・・・・」
(厚生労働省・ハローワーク パンフレットより)
今日のポイント
- 酒税が変わる
- 最低賃金が変わる
- 失業手当が早くもらえるようになる