保険。それはあなたの生活に欠かせないもの。何か大きな出来事があったときに、自分のお金だけではとても対応できない、そんなときのための助け合いの制度です。大きな出来事ごとにグループを作り、グループ内でお金を集め、グループの中で大きな出来事があった人にお金をあげる、それが保険のしくみです。
「私、何も保険に入っていないけど大丈夫ですか?」
そう思っているあなた、ちゃんと保険には入っているんですよ。ただし、一部の保険に。保険を2つに分類して、あなたがどんな保険に入っているか確認していきましょう。
その1 あなたがお金を受け取る保険
代表的なものは、医療保険ですね。医療保険は、すでにあなたはお金を払って入っていますよ。え?入ってない?いやいや、入ってますよ。お給料から引かれていませんか?健康保険料が。
そうです、健康保険は医療保険です。健康保険料がお給料から引かれていると手元に健康保険証が来ていますよね?健康保険証を持って病院へ行くと、7割引で治療が受けられますよね?治療費の7割というお金を受け取っているのと同じです。ちゃんと医療保険に入ってますよね。
もう一つ、死亡保険があります。あなたが亡くなったときに遺族がお金に困らないようにというものです。死亡保険も、すでにあなたはお金を払って入っていますよ。入っていますって。お給料から引かれていませんか?厚生年金保険料が。
そうです、厚生年金は死亡保険でもあります。厚生年金保険料がお給料から引かれていると、あなたが亡くなったときには遺族に遺族年金が払われる可能性があります。
保険会社で医療保険や死亡保険に入ることは、すでに入っている健康保険や厚生年金のお金に加えてお金を払うことです。保険料は安心料という考えもありますが、もしかしたら使わないかもしれないお金をたくさん払って生活が苦しくなるのはコストパフォーマンスのよい保険の入り方とはいえません。独身で、自分が亡くなってもすぐに生活に困る人がいなければ、死亡保険は必要ないと私は考えています。医療保険もめったに使わないほど健康であれば必要ないのではないでしょうか。ちなみに私はどちらにも入っていません。
その2 あなたがお金を支払う保険
お金を支払うことになる保険とは、大きな出来事があった場合、あなたがお金を支払うことになる、誰かに賠償(ばいしょう)をしなくてはいけなくなることに備える保険です。これには健康保険や厚生年金のような公的な保障はありません。自分で備えることが必要です。
例えば、火災、地震、水災、風災。台風で近所の植木鉢が飛んできて窓ガラスが割られた。窓ガラスを修理するためのお金は近所の方には請求できません。わざとやったわけではないので、賠償(ばいしょう)する責任はないからです。
自転車や自動車による事故。自転車で事故を起こした場合には、あなたが相手からお金を請求されます。あなたが賠償(ばいしょう)する責任があるのです。
台風や地震による被害を受けた、自転車で起こしてしまった事故。急な出費に備えて、必要な保障をつけた保険に加入しておいた方がいいでしょう。火災保険や住宅総合保険、自転車保険に加入しておきましょう。保障に個人賠償責任保険がついていれば自転車での事故は保障されますよ。
急な出費には、生活防衛費も使えます。保険と合わせてこちらも準備しましょうね。そして、同じ保障なら保険料は少ないところで加入しましょう。
あなたは、コストパフォーマンスのよい保険の入り方をしていますか?
コストパフォーマンスのよい保険の入り方、あなたに必要な保障の保険に、必要最低限なお金を払って入っていることです。
あなたはどうですか?