生活費を見直したい、と思ったら、まず固定費から見直しましょう。固定費とは、自分がコントロールできないお金のことです。保険は代表的な固定費です。保険に加入すると、決まった保険料を払い続けていかなくてはなりませんよね。毎月3,000円だけど、今月は厳しいから1,000円、来月4,000円払います、というわけにはいきません。自分で金額を自由に決めることができない、固定した金額で出ていくので固定費といいます。
代表的な固定費、保険を見直すのは、一般的には次のいずれかに該当するときと言われています。
- 就職、結婚、親との同居、子どもが生まれた、などのライフステージが変わるとき
- 保険料が多いと感じるとき
保険を見直すときに一番多い理由は、2つめの保険料が多いと感じるとき、です。
保険料の見直しを考えているという人にこんな話を聞きました。
「就職のときに知り合いから保険に入ったのですが、こんなことを言われたんです。
いずれ結婚して家族が増えるでしょう?そのときにはこのくらいの保障が必要になります。家族が増えたときに見直すのは大変でしょう?だから今から少し大きめの保障に入っていると安心ですよ。
そのときは結婚とかそういうこともあるかな、と思っていましたし、保障がどのくらい必要なのかも知らなかった・・・というか、保障って何かも知りませんでした。なんとなく大きめの保障の方が安心かな、と思って入ったんです」
「そういう方は多いですよ」
「色々ネットとかで調べて、ちょっと保障は多すぎるかなとは思いました、でも、見直すのも面倒です。思い切って解約しようかなとも思ったんですが、思い切れません、もしかしたら使うかもって・・・でも」
「でも?」
「保険料が、もう少し安くならないかな、と今は思っています」
いずれ必要になるだろうから大きめの保障って、中学生の入学時の制服採寸じゃないんですから。この人は、ダブダブの服を着たまま、着心地がよくないと嘆いて歩いているんですね。しかも毎月お金は出ていく。ゴキゲンでいられるはずはありません。
では、ゴキゲンになるにはどうするか?
保険をオーダーメイドで注文しましょう。
スーツをオーダーメイドするときは、あなたに合った色、形を選び、きちんと採寸をしてもらって、あなたにぴったりのものが出来上がってきますよね。保険も同じです。あなたにぴったりのものを選ぶことが必要です。
とはいえ、保険のオーダーメイドは、スーツのオーダーメイドと少しちがいます。スーツのオーダーメイドでしてもらえる採寸は、自分でしなければならないのです。スーツのオーダーメイドでは、店にいる専門家が、スーツを仕立てるのに必要な個所の採寸をしてくれますが、保険のオーダーメイドでは、自分で採寸をして伝えなければなりません。例えばこんなふうに。
- 死亡保障(自分が亡くなったら遺族にいくお金)は100万円
- 医療保障(入院したり手術をしたりしたときにもらえるお金)はなし
- 保険料は60歳まで払い続けて、保障は終身あり(亡くなるまで)
よほど自分の体形=必要なものを知っていないとむずかしいですよね。だから、“よくわからないけど保険に入っている”ことが多くなります。よくわからないまま買って、着てみたらダブダブ、でも返品(解約)はもしかしたら必要になるかもしれないからできない。かといって交換してもらおうにもどのように伝えたらいいかわからない。そう思いつつ払い続けているのが保険料です。
体形は人それぞれですので、あなたにはこれ!というぴったりサイズをお伝えするのはむずかしいのです。ですが、だいたいのサイズをお伝えすることはできます。
例えばこんな人。独身、健康、お給料は自分のために使っている人。
- 医療保障は必要なし。健康保険に入っていれば十分です。健康保険は入っているだけで医療費は7割引、入院したら最大9割引にもなります。健康保険のお金も払っていますから、それだけで十分でしょう。
- 死亡保障も基本必要なし。あなたがいなくなったら残された遺族が困る!というわけではないのですから、この保障も必要ありません。
独身、健康で、お給料は自分のために使っている人は、わざわざ保険に入る必要はないかもしれませんね。
保険は、もしかしたら使うかも?という思いがあって、解約という思い切った手段に出づらいですよね。見直しも面倒、でも毎月払うお金はどうにかできないかな?
そう思っているあなたへ。保険料分を貯蓄に回しておいて、将来楽しいことに使う方がいいとは思いませんか?節約しなきゃ、というストレスからも解放されます。ストレスは病気の原因になりますから、できるだけ減らしましょう。
あなたの保険、オーダーメイドですか?ダブダブじゃないですか?