最近、7月は雨被害の月になりました。2018年には西日本で、2019年や2020年は九州で、そして今年は関東で。
夏の時期に経験する台風とともにやってくる大雨だけではなく、今年は梅雨時期の大雨にも警戒することになりそうです。
これは、私が5月末のコラムに書いた文章です。予想していたというよりも、予感していました。梅雨のしとしと雨は以前からありましたし、それで土砂崩れも以前からありますが、ここ何年かは雨よりも猛暑に気を取られていました。今年は気温が低く、雨が降り続くことで予感が生まれていたのかもしれません。
私が住んでいるところをハザードマップで確認してみると、川の氾濫により被害が出るか出ないかギリギリのところにあります。ちなみに、海からは離れているので津波や高潮の被害地域には入っていません。近くの避難場所は確認していますが、いつ、どんな状況で避難しないといけないかわかりませんので、避難用リュックとスニーカーはいつもそばに置いています。 今回の静岡での豪雨被害は、行方のわからない人の安否も気遣われます。無事でおられたとしても、ライフラインの復旧など、日常を取り戻すには時間がかかってしまうでしょう。
あなたが今、無事で日々を過ごしているのであれば、今のうちにあなたの住まいの備えを確認しておきませんか?
- ハザードマップであなたが住んでいる地域を確認し、避難場所を実際に行って確認する
- 防災グッズはいつも手の届くところに用意しておく
- 家のための保険の補償内容を確認する
家のための保険とは、火災保険や住宅総合保険など、住まいを守るための損害保険です。大雨で家に被害があったときには、基本的には自分のお金を出して修理します。 病気やケガには、健康保険という公的な保障がありますが、災害による被害には、そういった公的な保障はありません。あなたの住まいはあなた自身で守ることになります。そのために損害保険に加入しておきましょう。
損害保険の補償内容は保険証券に書いてあります。もし保険証券が手元になければ、すぐに保険会社に再発行を依頼しておきましょう。保険を受け取るときには保険会社に請求しますが、そのときに保険証券は必要ですので、これも今のうちに手元においておきましょうね。
大雨の被害は水害です。水害は保険によっては特約(特別の約束)となっていることもありますので、あなたが加入したときには補償に含まれていなかったかもしれません。もし水害が補償に含まれていなかったら、今から補償に含めることができるかどうか、保険会社に確認して、含めておいた方が安心です。
ただ、損害保険は受けた被害に対して払われますが、すぐに払われるわけではありません。大雨の被害が広範囲におよぶと、保険会社も調査に時間がかかります。最終的に保険金がおりたとしても、保険金が払われるまでの間の生活は、手持ちの現金で何とかする、ということになります。そんなときに役立つのが生活防衛費です。生活防衛費は、こちらに書いてあります。生活防衛費を作ることも考えておきましょう。
大雨で家に被害があったとき役立つものをまとめました。
- 防災グッズ、ハザードマップ
- 手持ちの現金
- 生活防衛費
- 家のための損害保険
備えはできる限りしておきましょう。あなたの家の復旧には、あなたの日頃の備えが役立ちます。
保険の更新忘れはありませんか?
火災保険は加入したらずっと補償が続くわけではありません。今加入して保険料を払っている火災保険はあなたの住まいと、あなたの今後の生活を守るものです。