【制度の使いこなし方】マイナンバー通知カードの廃止により変わること、困るかもしれないこととは?

【カテゴリー】制度の使いこなし方| オフィス・ラ・クレ 2. 制度の使いこなし方

マイナンバーカード。新型コロナウイルス感染拡大による特別定額給付金の申請や持続化給付金の申請時に、WEBで申請をするためにマイナンバーカードが必要、ということで一躍脚光を浴びたカードです。

マイナンバー制度が開始したのは2016年1月。もう4年も前になるのですね。2015年10月頃にマイナンバーの通知カードが送られてきました。同時にマイナンバーカードの作成もできましたが、現在すでに持っている人はまだ少ないですね。マイナンバーカードの普及率は2020年7月1日現在で17.5%(総務省「マイナンバーカード交付状況」より)ですから、5~6人に1人という割合です。

マイナンバーカードは本人証明にも使えますが、証明書類は免許証があるから大丈夫、マイナンバーカードは使うことがないから作らなくていい、と思っているあなた、今後マイナンバーカードがなければソンをすることがあるかもしれませんよ

「容子先生、マイナンバーカードゲットしました!」

「ああ、びっくりした、おっ、とうとう、マイナンバーカードをゲットしたんですね」

「はい!マイナポイントをもらおうと思って」

「マイナポイント。9月から受け取れるマイナポイントですね」

「はい?9月?」

マイナポイントは9月からですよ。登録はできますが、まだ受け取れませんよ」

「えっ?あー、あぶなかった!ありがとうございます!」

「いえいえ、ところで今日はマイナポイントの質問ですか?」

「えっ?いえ、ちがいます。あのこれなんですけど」

マイナンバー通知カードですね」

「これ、マイナンバーカードがあればもういらないですよね」

「そうですね。それに、もし通知カードを受け取った時点から通知カードに書いてある住所や名前が変わっていれば、通知カードはもう使えませんから」

「えっ、そうなんですか?」

「もう通知カードの発行はされていないんです。2020年5月25日に通知カードの発行は廃止されました」

「そうなんですね。でも容子先生、通知カードとマイナンバーカードのちがいは何ですか?紙とカードのちがいだけで、同じ扱いではないんですか?」

「通知カードとマイナンバーカードは同じ扱いではありませんよ」

通知カードとマイナンバーカードの違いは2つです。

  • 通知カードは写真つきではなく、通知カードだけでは本人確認が行えないが、マイナンバーカードは写真つきでカードだけで本人確認ができる
  • 通知カードはオンライン上では身分証明書にはならないが、マイナンバーカードはICチップに電子証明書があるので、オンライン上でも身分証明書になる

また、通知カードが廃止されたことにより、通知カードに記載されている住所や氏名変更はできなくなりました。もし通知カードに記載されている住所や氏名に変更があった場合は、マイナンバーの届出のときや本人確認のときには通知カードは利用できません

「マイナンバーカードもなく、通知カードしか持っていない、でも通知カードに書いてある住所や氏名は変わっている、そんなときはどうすると思いますか?」

「どうするんですか、容子先生」

マイナンバー付きの住民票をとればいいんですよ」

「なるほど!でも住民票を取る時ってお金もかかるし時間もかかりますよね」

「そうですね」

「不便ですよね、やっぱりマイナンバーカードがあった方が楽ですね」

「持っておいた方がいいでしょうね。ただ、マイナンバーカードをこれから申請する人に注意したいのは、マイナンバーカードの申請には通知カードが必要だということなんです」

「そうそう、私は通知カードの下についていたQRコードを使って、スマホで申請しました!」

「おっ、それなら申請は役所の窓口に行かずにできましたね」

マイナンバーカード総合サイト

(地方公共団体情報システム機構)

「そうなんです」

「あなたのように通知カードがある人はいいんですが、もし通知カードをなくしてしまっていたら?マイナンバーカードの申請はどうすると思いますか?」

「えっ、なんだか面倒そう」

通知カードをなくしてしまった場合には、マイナンバーカードを申請するための書類をダウンロードもしくは取り寄せになります。ただ、申請するための書類にはマイナンバーが必要です。通知カードごと失くしてしまって、マイナンバーも控えていなかった場合、マイナンバーを調べるためにマイナンバー付きの住民票を取るなどの手続もしなくてはなりません。通知カードは再発行されませんので、この手間はどうしてもかかります。

「容子先生、マイナンバーカードがないとマイナポイントも受け取れませんよね」

「そうですね、マイナポイントを受け取りたければマイナンバーカードは必要ですね」

「他にもマイナンバーカードを使うことってあるんですか?」

「そうですね、まだ先ですが、来年の3月からは健康保険証として使えるようになります」

「えっ?本当ですか?」

「一気に使えるようになるわけではありませんが、病院によっては、マイナンバーカードのICチップを読み取ることで健康保険証の提示に変えることになりそうですよ」

「ええ、それなら接触も減ります!」

「確かに、ウィズコロナの時代にふさわしい方法ですね」

「マイナンバーカード、取っておいてよかった」

「そうですね。これから駆け込みの申請が増えるかもしれませんし、マイナンバーカードの交付には1ヶ月はかかりますから、まだの方は早めに申請することをおすすめします」

「おすすめします!」

今日のポイント

  • マイナンバー通知カードは廃止され、再発行はされない
  • マイナンバーカードの発行にはマイナンバーが必要
  • マイナンバーカードはこれから使う機会も増えるので、早めの申請がおすすめ

    当サイトは、お客様の個人情報について、お客様の承諾がない限り第三者に開示、提供を一切行いません。ご提供いただいた個人情報を取り扱うにあたり管理責任者を置いて、適切な管理を行っています。

    *は必須項目です。

    ◆ お問い合わせ内容
    個別相談についてのお問い合わせセミナーについてのお問い合わせ講師依頼についてのお問い合わせその他、ご質問やお問い合わせ

    ◆ お名前 *

    ◆ メールアドレス *

    ◆ ご質問やお問い合わせの内容をご記入ください。

     個人情報の取り扱いについて、同意の上送信します。(確認画面は表示されません。)

    タイトルとURLをコピーしました