9月半ば、1年ぶりに淡路島に行きました。
事務所の近くは道路と電車の線路なので、あまり緑はありませんが、遠くに山も見え、仕事で行くところは田んぼが広がるところもあるので、山の緑は見慣れています。
海の碧は、山の緑とは違います。
山の緑は鮮やかに主張してきますが、海の碧はただそこに在るというイメージです。
淡路島に行くには明石海峡大橋を通ります。その後も、海の近くを通りますので、海の碧を目の当たりにします。寄せて返す波は、風に逆らうことなく、ゆらゆらと、ただ存在しています。
山の緑は目と心を癒します。
遠くにある緑を見つめていると、自分の中にくすぶっているものが吸い込まれていく気がします。下を向いて考えこむのではなく、視線を上にあげているからかもしれません。無理に視線を上げなくても、山の緑を見つめるだけでいいんですね。
海の碧は耳と心を癒します。
かすかですが波の音は確実に耳に届きます。寄せては返す波は、風に吹かれてできるとも聞きました。風は目に見えませんが、色んなものを変化させます。目に見えないものが音を作って、耳に届く。不思議な感覚です。海と風。大きな影響を生活に及ぼすこともあり、こうして癒してくれるものでもあります。
お帰り。
そう言われた気がしました。生命は水から生まれたといいます。生まれて還る場所。
私も、いつかはここに還るのでしょうか。