給与明細を読もう!第5回は、社会保険料についてです。社会保険料とは、
- 健康保険料
- 介護保険料
- 厚生年金保険料
の3つをいい、給与明細では、控除欄に書かれています。
社会保険料は、控除欄の中でも大きな金額を占めてはいませんか?
お給料の20%~25%くらいです。高い、と思っていらっしゃるかもしれません。ですが、お給料から引かれている社会保険料は、実際に払う社会保険料の2分の1です。2分の1は、会社が払っているのですよ。会社で社会保険に加入していなければ、あなたが自分ですべて払わなければなりませんから、それを考えれば会社員は恵まれていますね。
社会保険料の計算
社会保険料は標準報酬月額×保険料率で計算されます。
標準報酬月額とは、あなたのお給料を元にした、社会保険料計算の元になる金額です。お給料を元にして、標準報酬月額表に当てはめます。
全国健康保険協会ホームページ
全国健康保険協会(協会けんぽ)は、都道府県によって健康保険料率が変わります。また、健康保険組合の保険料率はちがう場合もありますので、健康保険組合で確認してください。
社会保険料の見直し
社会保険料は原則年に1回、7月に見直されます。
見直された社会保険料は9月分から来年8月分の1年間に反映され、10月分のお給料から反映されます。
介護保険料は40歳から65歳未満の人だけが控除されますので、40歳未満、65歳以上の人はお給料からは引かれていません。確認しておきましょう。
お給料が大幅に変わった場合には、10月を待たずに変更されるときがあります。
社会保険料の金額が変わると、健康保険や介護保険から受けられる給付、つまりお金やサービスも変わりますし、や将来の年金の額にも影響がありますので、毎月の社会保険料は確認しておきましょう。
標準報酬月額は、毎年来るねんきん定期便には過去1年間、それ以前についてはねんきんネットで確認できますよ。
日本年金機構ホームページ
次回は、雇用保険料と、それから入っているはずなのにお給料から引かれていない労災保険についてお伝えします。
今日のポイント
- 社会保険料は1年に1回変更がある
- 社会保険料の金額は受けられる給付にも影響する