お給料から引かれているものが気になりませんか?
健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税。取られているだけで何も役に立たない!と思っているあなた、活用できる方法をお伝えします。知らなければ活用できないのが制度です。せっかく払っているのですから活用しましょう。
1回目はスキルアップのための資格取得講座の費用に使える教育訓練給付金のお話でした。2回目は、
プライベートのケガや病気で入院しなければならなくなったら?手術をしてお金がかかりそうだったら?
使える制度は、健康保険の高額療養費制度です。
高額療養費制度とは?
健康保険を使って治療を受けると治療費が7割引きになりますが、治療費が多くなるとさらに割引です。これが高額療養費制度です。
例えば、治療費全体が100万円だったら、7割引きで30万円の支払、高額療養費制度を使うと約9万円に割引されます。
30万円払って後日21万円戻ってくるのと、一度で9万円払うのと、支払う金額は同じですがお財布にやさしいのは9万円です。高額療養費制度をダイレクトに使うと、一度で9万円支払いですみます。
高額療養費制度をダイレクトに使う方法は?
病院の受付に健康保険証と一緒に限度額適用認定証を出すと、高額療養費制度をダイレクトに使って支払ができます。
限度額適用認定証は、健康保険証にセットされてはいませんので、健康保険証に書いてある保険者(例えば全国健康保険協会)にあなたが自分でお願いしてもらう必要があります。全国健康保険協会の場合、こちらから質問できます。
全国健康保険協会ホームページ
有効期限がありますので、必要なときに請求してもらうようにしましょう。ですが、入院や手術前に手続をするのはちょっとつらいときもありますよね?
限度額適用認定証を使わずに高額療養費制度をダイレクトに使う方法は?
マイナンバーカードを健康保険証代わりに使うことです。2023年4月からは、マイナンバーカードを健康保険証代わりに使う方が医療費の窓口負担も少なくなっています。マイナンバーカードを健康保険証として使える病院なら、ぜひマイナンバーカードを使いましょう。
マイナンバーカードを健康保険証変わりに使うには、利用登録が必要です。マイナポータルであらかじめ登録しておいてもよいですし、受診時に登録もできます。手続はすべてあなた自身で行いましょう。
厚生労働省保険協会ホームページ
次回は、入院、手術で仕事を休むときの制度です。会社に手伝ってもらいます。
今日のポイント
- 限度額適用認定証があれば、高額療養費制度がダイレクトに使える
- マイナンバーカードで受診すれば限度額適用認定証は不要