2020年7月初めの大雨は、河が氾濫するほどの大雨で、同時の大風も相まって、あちこちに大きな被害をもたらしています。新型コロナウイルス感染症の影響からまだ抜け出させてはおらず、また暑い時期に避難生活を強いられるのはさぞストレスがたまることでしょう。私が住んでいる地域には幸いまだそこまでの被害は出ていませんが、まだ油断はできません。
一度被害に合えば、ライフラインの復旧など、日常を取り戻すには時間がかかってしまいます。そこで、大雨の予報を見たり被害状況をネットなどで見たりしてため息をついているあなたに、今のうちに住まいの備えをしておくことをおすすめします。
- ハザードマップであなたが住んでいる地域を確認し、避難場所を自分の目で確認する
- 防災グッズは用意しておく
大雨は時間を選んではくれません。夜中に緊急速報で飛び起きて、まだ目が覚めていない中で防災グッズを手に取り、避難場所へ行くこともありえます。そして、大切なもう一つ。
- 家のための保険の補償内容を確認する
家のための保険とは、火災保険や住宅総合保険など、住まいを守るための損害保険です。あなたが加入している損害保険に、風害や水害は含まれていますか?
補償内容は、保険証券を見ればわかります。保険証券が手元になければ、保険会社に再発行をすぐに依頼しておきましょう。保険を受け取るときには保険会社に請求しますが、そのときに保険証券は必要です。風害や水害は、特約(特別の約束)となっていることもありますので、あなたが加入したときには補償に含まれていなかったかもしれません。今から補償に含めることができるかどうか、保険会社に確認しましょう。
最近、台風や大雨の被害が広がり、保険を使う人が増えたため、来年(2021年)から火災保険の保険料が値上がりするようです。保険は助け合いの制度ですから、助ける人が増えれば必要なお金(保険料)は当然増えます。保険料も確認しながら、風害や水害にも備えておきましょう。
大雨や風で家に被害があったときには、基本的には自分のお金を出して修理します。
病気やケガには、健康保険という公的な保障がありますが、災害による被害には、そういった公的な保障はついていません。自分の住まいは自分で守ることになります。そのために自分で損害保険に加入しておく必要があるんですね。
ただ、損害保険は受けた被害に対して払われますが、すぐに払われるわけではありません。今回のように、被害が広範囲におよぶと、保険会社も調査に時間がかかります。最終的に保険金がおりたとしても、その間の生活は、手持ちの現金で何とかする、ということになります。将来のために貯めていた貯金を使いますか?貯金を使ってしまったなら、また将来のために貯めていかなくてはなりませんね。
そういったときに役立つのが生活防衛費です。生活防衛費については、こちらのコラムをどうぞ。生活防衛費を作ることも考えておきましょう。
大雨で家に被害があったとき役立つものをまとめました。
- 防災グッズやハザードマップ
- 手持ちの現金
- 生活防衛費
- 保険
備えはできる限りしておきましょう。道路の復旧には多額のお金がかかりますので国などにまかせるしかありませんが、あなたの家の復旧には、あなたの日頃の備えが役立ちます。家を買ったときや入居時に加入した保険の更新忘れはありませんか?火災保険は加入したらずっと補償が続くわけではありません。今加入して保険料を払っている火災保険はあなたの住まいと、あなたの今後の生活を守るものですよ。