会社員のあなたは、確定申告をする必要はありません。なぜなら、年末調整で所得税の精算と住民税の計算は終わっているからです。
ところが、会社員でも、確定申告をしなければならない人もいます。確定申告をしたら税金が少なくなる人もいるのです。あなたはどちらですか?
税金が少なくなるなら、確定申告をしますか?しませんか?
前回は、あなたは確定申告をしなければならない人か?確定申告をすれば税金が少なくなる人か?でした。
今回は確定申告の効果を、金額で見てみましょう。
考え方をお伝えしますので、あなた自身に当てはめて自分で計算してみましょう。
年末調整が済んでいる人
源泉徴収票を見てください。
- 支払金額3,500,000円
- 給与所得控除後の金額2,370,000円
- 所得控除の金額950,000円
- 源泉徴収票の金額72,400円
今あなたが払っている所得税は72,400円です。
いくら少なくなるのでしょうか?所得税率は5%、住民税は10%で計算します。
- 医療費が20万円だった場合→所得税10万円×5%=5,000円、住民税10万円×10%=10,000円で15,000円です。
- ふるさと納税を3ヶ所、1万円ずつした場合、3万円-2,000円=28,000円 所得税28,000円×5%=1,400円、住民税28,000円×10%=2,800円で4,200円です。
- 配当が20,000円あった場合→給与所得控除後の金額2,370,000円+20,000円=2,390,000円から所得控除の金額950,000円を引いて所得金額は1,440,000円。所得税の金額を計算し直すと、73,500円-配当控除20,000円×10%=71,500円。72,400円-71,500円=900円です。
あなたの収入によって所得税の税率は変わります。5%~45%と幅広いですね。
国税庁ホームページ
年末調整が済んでいない人
2022年中に退職して、2022年12月にまだ就職していなかった場合を考えてみましょう。
- 源泉徴収票の収入金額1,500,000円
- 源泉徴収税額の金額42,000円
- 社会保険料等の金額225,000円
今払っている所得税は42,000円です。
生命保険料や地震保険料を何も払っておらず、扶養家族もいない場合は、確定申告をすれば、所得税は5,000円戻ってきます。住民税は、収入150万円で計算されます。
自分にあてはめて計算してみましたか?確定申告はしますか?しませんか?
次回は、確定申告、どんな方法がある?です。
今日のポイント
- 確定申告をすれば少なくなる金額は試算できる
- 確定申告をしなければならない人以外は、確定申告をしないことを選ぶこともできる