2024年年始早々、能登で大きな地震がありました。このコラムを書いているのは1月半ばですので、生活やインフラが元に戻るにはまだ先でしょうし、まだ自分自身の命を守る時期です。このコラムが届く2月になれば、地域によれば少しは次に備えることもできるようになるかもしれません。
地震や火災、水害など、大きな被害が起こったときには大きなお金が必要です。
なるべく大きなお金を出すことのないよう、またあなた自身や大切な人の命を守るために、落ち着いているときにできる限りの備えをしておきましょう。
備え1 非常持ち出し袋の中身チェック
自分がすぐに背負える程度のリュックを準備し、非常持ち出し用のものを入れておきましょう。
家を出て避難所に向かうことを想定し、現金やそのまま食べられるもの(例えばカロリーバーなど)、簡易トイレ、ウエットティッシュ、タオル、ビニールかっぱ、生理用品など。ドリンクボトルの中に入れるという方法もあるようです。ドリンクボトルなら、ふたを閉めれば濡れることもありませんし、ふたをコップ代わりに使うこともできますね。
あなたがエンディングノートを書いているなら、濡れても読めるようにビニール袋に密閉して入れておきましょう。エンディングノートを家に保管している人もいますが、避難所ではあなたのことを知らない人が多い可能性があります。あなたの身元や投薬歴、既往歴などがすぐわかると、あなた自身も命を守ることができるでしょう。
備え2 家の中に底厚のスニーカー
非常持ち出し袋と同じところに、底厚のスニーカーを置いておくとよいでしょう。
家の中ではスリッパや裸足で過ごしている人も多いと思いますが、床にものが散乱したり、ガラス片が散らばっていると、スリッパでは足を守れません。ごつめのスニーカーを履いてそのまま外に出れば、足も守れます。
実は、私は地震の際に、これで足を守りました。床に色々ものが散らばっていたので、スニーカーを履き、部屋を歩きまわって片づけましたが、スリッパのままではケガをしていたかもしれません。
備え3 ハザードマップ・避難所の確認
ハザードマップで、あなたが住んでいる場所にどのような災害の可能性があるかを見ることができます。洪水や土砂災害、津波、高潮などです。
近くの避難所には、一度歩いて行ってみましょう。夜間に向かうこともあるため、道順を確認しておくと、いざというときにあわてずに済みます。
国土交通省 水管理・国土保全局 防災課
備え4 保険のチェック
火災保険に入っていますか?補償内容をチェックしましょう。地震保険は、地震保険だけで加入できるわけではないので、火災保険にプラスして加入します。
賃貸で住んでいる方、借家人賠償責任は入っていますか?借りている部屋に火災や水災などで損害を与えた場合、大家(オーナー)に賠償する必要があります。住んでいる住まいによって必要な補償はさまざまです。
(2023年10月のコラムを加筆再掲)