「まだ何も保険に入っていないんですが、入ったほうがいいですか?」
「どの保険に入ったらいいでしょう?」
保険に入った方がいいのか入らないほうがいいのか、どんな保険がいいのか?悩みどころですよね。
そこで、初めて保険に入ろうとしているあなたや、入っている保険について悩んでいるあなたへ、保険の入り方をお伝えいたしましょう。
保険は、収入や貯蓄では備えられない大きな出費に対して備えるものです。
例えば、生活を支えている収入のある人が死亡したとき。急に収入がなくなると困りますよね。例えば、台風で家に被害が出たとき。住む家の修理にはお金がかかります。あなたが心配することは何でしょうか?それはあなたが今持っているお金では対応しきれませんか?それとも、今持っているお金は将来のためのものだから使いたくありませんか?
そう、今はたくさんお金を使いたくない、でももし起こったら大きな出費になってしまう。そんな出費に、今は少ない出費で備えられるもの、それが保険です。
保険には色んな種類があります。
- ・生命保険 死亡に備える
- ・医療保険 入院や手術に備える
- ・火災保険 火災による家などへの被害に備える
- ・自動車保険 自動車での事故に備える
- ・個人賠償責任保険 自転車での事故や他人の物を壊してしまったときなどに備える
- ・所得補償保険 病気やケガで収入が途切れた時に備える
などです。このうち、あなたが入っておいた方がいい保険はどれでしょうか?それは、公的保険では対応していない保険です。
あなたは、すでに公的保険に入っています。公的保険とは、健康保険や厚生年金です。会社員であればお給料から引かれていることが多いでしょう。引かれていなくても、国民健康保険、国民年金には加入していますよね。公的保険は、何に備えているのでしょうか?
公的年金は、
- ・健康保険 入院や手術したときや収入が途切れたとき
- ・厚生年金 年を取って収入が少なくなったとき、死亡、障害状態になったとき
- ※国民健康保険は収入が途切れたときには対応していません。
では、保険の種類の中で、公的保険で備えられないものは何でしょう?
- ・火災保険
- ・自動車保険
- ・個人賠償責任保険
ですね。あなたが国民健康保険に加入しているなら、所得補償保険も追加されるでしょう。つまり、保険に入るのは、公的保険で備えられないものに備えるためなのです。
でも、公的保険で備えられるものにもプラスして備えたい。そんなあなた、公的保険で備えられないものから優先して保険に入りましょう。そして、その後に公的保険にプラスするものを考えればよいのです。
では、どのように保険に入ればよいか?あなたの家族や住んでいる家の状況によります。
- 家族の家に住んでいて、家族が火災保険に入っているから火災保険に入る必要はない。自動車は乗らないから自動車保険には入らなくていい。
そんなあなたも、個人賠償責任保険は入っておいた方がいいでしょう。自動車には乗らなくても自転車に乗ることはありませんか?もしうっかりお店のものを壊してしまって弁償しないといけないときは?ペットが人にけがをさせたときは?そんなときに個人賠償責任保険は役立ちます。
- 私は賃貸に住んでいるから、火災保険に入る必要はない。
賃貸に住んでいる人は、住宅総合保険などで借家人賠償責任保険にも加入しておきましょう。あなたが住んでいる家に損害を与えてしまったときに備える保険です。これは公的保険では備えられませんからね。
保険に加入するときには、まず公的保険では備えられない火災保険や個人賠償責任保険などから加入しましょう。公的保険で備えられることにプラスして加入する医療保険や死亡保険は、その後で十分ですよ。