人は待つ時間を、実際の時間より3倍長く感じるといいます。
待たせる時間は2分の1だそうです。待つ人と待たせる人の時間の感覚は6倍近く。そのギャップは大きいですよね。
とはいえ、実際の時間は同じはず。そんなことを思ったのは、ある百貨店でのエレベーター前でのこと。
私自身は、エレベーターで他人と乗り合わせるのがあまり好きではなく、階段かエスカレーターを使います。ただその日は、たまたま寄ったお店の前がエレベーターだったこともあり、人も少なかったため、エレベーターにしようかな、と思ってエレベーター前へ。
私がいる階は12階。エレベーターは地下2階から14階まで、呼んでいれば全フロアに止まります。エレベーター前に到着して下のボタンを押したとき、ちょうど12階をエレベーターが通過。
あ、行ってしまった。
こんなとき、あなたならどうされますか?えー、もう、エスカレーターで行く!となりますか?それとも待ちますか?
うーん、と思ったのですが、2フロアごとくらいで止まるエレベーターを見てふと思いました。
どのくらい待つのかな?
スマートフォンを開き、タイマーを開始しました。
エレベーターは時々止まりつつ、地下2階に到着。しばらく止まった後、また時々止まりつつ上がってきます。12階を通り過ぎ、14階に到着。14階でしばらく止まった後、12階でドアが開きました。
さて時間は?
タイマーを見ました。時間は約2分。各フロアに止まったわけでもなく、人も少なかったので時間も短めかもしれませんが、感覚ではけっこう待ちました。
エレベーターに乗り込み、考えました。
待つ時間が3倍、ということは待つ人の感覚では6分。6分、路線によっては電車を待つ時間よりも短い。
2分が6分に感じるのか・・・
地下2階に到着するまで、時々止まりつつ1分ほど。
6分+1分の7分ででエスカレーターで12階から地下2階まで行けるかな
走っていかないと無理な気がするし、実際かかった時間を考えたら、好きな方を選んでもそんなに変わらないかもしれないな、と思ったとき、エレベーターは無事地下2階に到着していました。