お金の行き先は3つ。貯蓄。生活費。どうしても使いたいもの。
貯蓄は将来のあなたのためのもの。生活費とどうしても使いたいものは今のあなたのためのもの。将来のあなたのためのものである貯蓄を使うときが今かもしれません。
貯蓄の中に一つだけ、いつ使うかわからないものがあります。もしかしたら使わないかもしれない。そんな貯蓄をなぜしておくのでしょうか?
収入だけでは、生活費とどうしても使いたいものがまかなえなくなったとき
この貯蓄を、生活防衛費と呼びます。
今、出社が制限されている会社が多いようですね。時差出勤でも出社して仕事ができる、テレワークで家などで仕事ができる、そんな人はいいのですが、そうでない人はお休みせざるを得ないでしょう。
仕事がないから休ませるのであれば、会社は休業手当という形でお給料を払うことになりますが、それでもいつもより収入が少ない可能性がありますね。 自分の病気やケガで休んだときには、労災や健康保険からお金が出るときがありますが、今回は自分が新型コロナウイルスに感染したわけではないのに仕事を休んでいるので対象にはならないでしょう。あなたが加入している医療保険からもお金は出ない。
こんなときには、自分で防衛するしかありませんね。 収入が少なくなってもあなたの生活は続きます。困ったなあ。
そんなときに使うのがこの生活防衛費です。以前のコラムにも書きました。
生活防衛費は、あなたやあなたのご家族が急な入院をしたり、冠婚葬祭で急な出費があったときに使うものです。急な出費があったとき、生活費からではなく、この生活防衛費からお金を出します。そうすれば、生活費が少なくなることはありませんよね。
生活防衛費は、生活費の1年分
一人暮らしの人の生活費が平均で月約16万円なので、1年分を目安にして200万円です。あなたの生活費によって金額は多少変わりますが、200万円あれば、その中から出してしばらく収入代わりにすることができるでしょう。
あなたが健康であれば、いずれ働いて収入を得る日はやってきます。いつまで続くのか考えこむよりも、今は生活防衛費を収入代わりにして、日々を過ごしていきましょう。
ん?まだ生活防衛費を貯蓄していなかった?ではこの騒ぎが終わったら、貯めていくようにしましょうか。またこんな日がないとも限りません。それに、生活防衛費は、急な入院や冠婚葬祭に使うもの。無駄になることはありませんよ。