今日は8月12日。お盆が近いですし、会社も夏季休暇に入りましたか?それともいつもと変わらないでしょうか?
私は毎年仕事です。お盆をはさんで電車が休日ダイヤになることを毎年忘れてしまい、駅に行って乗るべき電車がないことにあせります。
お盆といえば、ご先祖様をお迎えし、送り出す時期です。お盆に、ご先祖を迎える準備をしつつ、あなた自身の昔のことを思い出してみましょう。
あなたの大学時代のことを思い出してみてください。
20歳になったときに、年金事務所から書類が送られてきたことを覚えていますか?
20歳になったら国民年金、というキャッチフレーズの入った書類と一緒に国民年金への加入のお知らせが入っていませんでしたか?
国民年金は、20歳から60歳まで強制加入の制度です。国民年金は、国民皆保険という制度の一つです。日本に住んでいる人は、加入しないという選択肢はありえません。ですから、20歳になったときに、あなたは国民年金に加入しましたよ、というお知らせが届くのです。
20歳になったとき、まだあなたは学生でした。親ごさん、もしくはあなたは思ったことでしょう。
「学生特例か、納付か、それが問題だ」
学生特例とは、大学等の学生(一部除外あり)であって、前年の所得が118万円以下であれば、国民年金の猶予が受けられる制度のことです。猶予、つまり学生の間は払わなくてもいいよ、という制度ですね。
じゃあ、払わなくてもいいじゃない?と思いましたか?
そうなんです、でも、ただ払わなくていい、というだけなら、「学生特例か、納付か」なんて悩まなくていいはずです。
悩む理由は、この制度を使ってしまうと、あなたの将来に影響が出るからです。それは、
・将来の老齢年金(65歳から受けとる年金)の金額が減る
という影響です。
学生特例の制度を2年間使うと、将来の老齢年金の金額が年間約4万円減ります。月にすれば約3,300円。大したことはないと思いましたか?それは今だからです。何も収入がないときの月3,300円。貴重ですよ。それが一生続くんです。10年なら40万円、20年なら80万円。
そりゃ「学生特例か、納付か」悩みますよね。
そういう悩みを乗り越えて親ごさん、もしくはあなた自身が出した答え、それは、
学生特例でしたか?
納付でしたか?
学生特例なら、後払いしましたか?してませんか?学生特例には10年間後払いができます。
学生特例で後払いしていない、となると、将来の年金は払った人よりも少ない、ということですね。
学生だから学生特例を使うのが当たり前、という考えの人もいますが、将来への影響を知ってて学生特例を使っていたのと、何も知らずに使っていたのとではちがいます。
学生特例を使って、後払いしていない分は、そのときにお金は出ていっていないけれども、将来もらえる年金は少なくなっている。
このことを知っているのと知らないのとでは、将来への備えが全然ちがってきますよ。
どうでしょう?学生のとき、学生特例でしたか?納付でしたか?
私はどうだったかな?と思った人は、ねんきんネットでチェック!です。
以前のコラムにも書きましたが、ねんきん定期便には過去2年間の納付記録しか載っていません。
50歳未満の方に送られるねんきん定期便↓
https://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/20190405.files/31-01.pdf
出典:日本年金機構
2年以上前を調べるには、
- ねんきんネットでチェックする
- 年金事務所に行って調べてもらうか→電話では教えてもらえませんので注意してくださいね。
お盆の時期、あなたの学生時代の年金記録を振り返って、将来にどう備えるか、を考える時間にしてみてはどうでしょうか?
今日のポイント
- 学生特例を使った期間分、将来受け取る年金は減ります。
- 学生特例分は、10年間後払いできます。 ただし、3年過ぎてしまうと払う金額が増えます。