家計の見直しは固定費を見直すこと、固定費の代表的なものは保険料。これが、家計見直しのときの王道です。家計の見直しについてはこちらのコラム、保険料の見直しについてはこちらのコラムに書いています。
ところが、今週のニュースで、この王道が王道でなくなるかもしれない、という未来が見えてきました。そのニュースとは、割り勘保険の誕生です。
割り勘保険は、中国ではすでに導入されているそうですが、日本では初となります。日本初のの割り勘保険はがん保険。がん保険とは、がんと診断されたときに保険金が支払われる、がんで入院などをしたときに保険金が支払われる、などがんに特化した保険です。
割り勘保険と、今売られている生命保険との大きな違い、それは、
「保険料が後払い」ということです。
今、あなたが加入している生命保険は、年齢や性別など、生命保険に加入する人によって保険料が決まっています。保険料は前払いですね。
保険会社が “この生命保険ならこのくらいの保険金を払うだろう”と想定し、保険会社が支払う保険金がそれよりも少なければ、集めた保険料の残りは保険会社の利益になるのが一般的です。加入している保険会社によっては、残った保険料を加入している人に分けてくれるところもありますが、少ないですね。
割り勘保険は、保険料は後払いです。実際に払われた保険金プラス保険会社の手数料を契約者数で割って、保険料が決まります。これは1ヶ月に一度行われるそうなので、保険金が支払われなかった月は保険料が安くなり、保険金が支払われた月は保険料が高くなるしくみです。
もしあなたが割り勘保険に加入したとします。すると、家計の見直しで固定費を見直そう!固定費の代表的なものは保険料なので保険を見直すと支出が減るかもしれない!ということはならないのです。毎月支払う金額がちがうのですから、保険料は固定費ではなく変動費になります。食費や光熱費と同じです。
家計見直しが保険料見直しにならない日も、もしかしたら近いのかもしれません。
でも、保険は定期的に見直しましょうね。