2021年の梅雨入りは、どの地域も平年より早い時期となりました。私が住んでいる近畿地方は統計史上最も早い梅雨入りとなったそうです。梅雨入りが早くなったから梅雨明けが早くなりそうかというとそうでもなく、今年は梅雨の時期が長くなる予想です。しかも、梅雨前線が活発化するため大雨に警戒が必要との予想も。夏の時期に経験する台風とともにやってくる大雨だけではなく、今年は梅雨時期の大雨にも警戒することになりそうです。
大雨の被害にあえば、ライフラインの復旧など、日常を取り戻すには時間がかかってしまいます。まず、あなたの住まいの備えは大丈夫ですか?
住まいの備え
- ハザードマップであなたが住んでいる地域を確認し、避難場所を自分の目で確認する
- 防災グッズは用意しておく
大雨は時間を選んではくれません。夜中に緊急速報で飛び起きて、まだちゃんと目が覚めていない中で防災グッズを手に取り、避難場所へ行くこともありえます。
家のための保険の補償内容を確認する
- 家のための保険とは、火災保険や住宅総合保険など、住まいを守るための損害保険です。あなたが加入している損害保険に、水害は含まれていますか?
大雨で家に被害があったときには、基本的には自分のお金を出して修理します。 病気やケガには、健康保険という公的な保障がありますが、災害による被害には、そういった公的な保障はついていません。自分の住まいは自分で守ることになります。そのために自分で損害保険に加入しておく必要があるんですね。
損害保険の補償内容をよく知らない、というあなた、補償内容は、保険証券に書いてあります。もし保険証券が手元になければ、保険会社に再発行をすぐに依頼しておきましょう。保険を受け取るときには保険会社に請求しますが、そのときに保険証券は必要ですので、これも今のうちに手元においておきましょう。
大雨の被害は水害です。水害は保険によっては特約(特別の約束)となっていることもありますので、あなたが加入したときには補償に含まれていなかったかもしれません。もし補償に含まれていなかったら、今から補償に含めることができるかどうか、保険会社に確認して、含めておいた方が安心ですね。
ただ、損害保険は受けた被害に対して払われますが、すぐに払われるわけではありません。大雨の被害が広範囲におよぶと、保険会社も調査に時間がかかります。最終的に保険金がおりたとしても、その間の生活は、手持ちの現金で何とかする、ということになります。そんなときに役立つのが生活防衛費です。生活防衛費については、こちらのコラムをどうぞ。生活防衛費を作ることも考えておきましょう。
大雨で家に被害があったとき役立つものをまとめました。
- 防災グッズやハザードマップ
- 手持ちの現金
- 生活防衛費
- 損害保険
備えはできる限りしておきましょう。道路の復旧には多額のお金がかかりますので国などにまかせるしかありませんが、あなたの家の復旧には、あなたの日頃の備えが役立ちます。
保険の更新忘れはありませんか?火災保険は加入したらずっと補償が続くわけではありません。今加入して保険料を払っている火災保険はあなたの住まいと、あなたの今後の生活を守るものですよ。