6月と7月には手続のイベントがあります。クリアする準備はOKですか?
まずは6月のイベント。年度更新です。
年度更新とは、労働保険料の精算と仮払の手続です。
労働保険料とは?
労災保険と雇用保険のセットの呼び名です。
- 労災保険は、会社員が仕事や通勤でケガをしたり病気になったときの補償のための保険
- 雇用保険は、会社員が資格を取るための勉強をしたり、育児や介護で休んだ時、そして会社を辞めて次の会社を探すときにお金をもらえる保険
雇用保険は3分の1はお給料から引かれていますが、雇用保険の3分の2と労災保険はすべて会社が払います。
なぜ年度更新をするのか?
労働保険料は、昨年1年分を先に仮払いしています。
正確な保険料は年度(4月~3月の1年)が終わってからでないとわからないのですが、正確な保険料の計算ができるまで保険料を支払っていないと、労災の補償ができなくなったり雇用保険のお金が出ないことになってしまいます。
補償やお金のためにまずは保険料を先に払っておき、正確な保険料の計算ができたら、仮払いした金額と比較して精算します。そして、プラスでこれから1年分の仮払いをします。この繰り返しです。
こうしておくと、補償やお金は安心ですね。
年度更新の方法は?
- 今年(2023年6月)の場合は、2022年4月~2023年3月のお給料・賞与を集計します。このときに、労災保険や雇用保険の対象外の人のお給料や賞与は除きます。
- 会社にすでに来ている保険料申告書を使って保険料を計算して保険料を払います。
厚生労働省ホームページ
年度更新は7月10日が締切です。
ですが、できれば6月中にしておくことをおすすめします。理由は、次のイベントが待ち構えているから・・・それは次回に。