6月イベントの1回目は、2024年の特別イベント、所得税の定額減税（月次）です。 準備編はこちら。
手順1 対象者のリストを作る
6月1日現在で、扶養控除（異動）申告書を出している人
- 対象の配偶者（A欄に書いた人、A欄に書いていない人で所得48万円以下）がいるかいないか
- 対象の扶養者（B欄に書いた人、16歳未満の欄に書いた人、B欄や16歳未満の欄に書いていない人で所得48万円以下）がいるかいないか
なお、全員日本国内在住が条件です。
本人＋対象の配偶者＋対象の扶養者の人数×30,000円で所得税の減税額の合計を出しておきます。
手順2 6月の減税額を確認する
減税額の合計が30,000円、給与から引く所得税額が5,000円、賞与から引く所得税額を35,000円とします。
6月に支払うのが給与のみ
- 給与から差し引く所得税額5,000円から減税額5,000を引く。給与から差し引く所得税額は0円。定額減税額の残りは25,000円。7月に持ち越します。
6月に支払うのが給与と賞与
- 最初に支払う給与から差し引く所得税額5,000円から減税額5,000円を引く。給与から差し引く所得税額は0円。定額減税額の残りは25,000円。
- 賞与から差し引く所得税額35,000円から25,000円を引き、10,000円を賞与から差し引きます。定額減税終了です。
6月に支払うのが賞与と給与
- 最初に支払う賞与から差し引く所得税35,000から減税額30,000を引き、5,000円を賞与から差し引きます。定額減税終了です。
- 給与から差し引く所得税額5,000円はそのまま差し引きます。
結果をリストに記入し、7月に持ち越す金額があれば7月の給与で同じことを繰り返します。 持ち越す金額がなくなるまで12月まで繰り返します。12月になっても持ち越す金額があれば、年末調整へ持ち越します。
手順3 給与、賞与明細に定額減税の額を記載する
年末調整のときに年末調整した金額を記載しますが、同じイメージで、定額減税の額を記載します。
定額減税後の金額を書くのではなく、例えば所得税額5,000円、定額減税額-5,000円のように記載しましょう。
国税庁ホームページ
定額減税額は一人一人ちがいます。きちんと確認して毎月の給与計算をしていきましょう。
