前回、相続は意外なところからやってくるというお話をしました。日常生活でめったに合わない人でも、親族であれば相続人になる可能性はあるのです。
子どものときには一緒にいた兄弟姉妹でも、成長し、独立し、結婚し、家庭を持ち、生活が異なるうちに連絡をとらなくなり、自分は知っていても、自分の子どもたちはまったく存在すら知らない、そんなことも起こり得ます。
特にあなたが独身で実家から出ている場合
近くに家族がいないため、相続のことなど考えもしないのが日常ではないでしょうか。 ですが、近くにいる人がいないからこそ、やっておくことがあります。終活と言われる活動の中に相続の準備が含まれているのは、自分の最期に向けて、自分ができないからこそできるだけの準備をするためなのです。
相続人がいるかどうかを確認する
もし自分が亡くなったときに、相続の権利がある人が生きているならその人に連絡が行きます。
その相続人に財産を譲りたいと考えていますか?よく知らない、会ったことがない人よりも、近くで付き合いのあった人に譲りたいと考えていませんか?
相続人がいない、また相続人以外に譲りたいとき
例えば、自分の死後に親しい友人に色々と手続をお願いしたい、そのためにも友人に財産を譲りたい、と考えたとします。ただ、この考えは意思表示をしておかなければいけません。
あなたが亡くなったら伝えられません。遺言書を書いておき、その遺言書の存在を知らせておきましょう。遺志を伝えることができます。
もし相続する人がいなかった場合は?
財産は国庫に入ります。
管理人が決められ、相続人がいないか確認、管理、処分をします。 独身で相続人が近くにいない、そんな人ほど自分の遺志を伝えるための準備は生前にしておきましょう。