2020年5月から手続が始まった特別定額給付金。 4月27日現在で日本に住民登録している人に、一人当たり10万円がもらえる制度です。
住民登録、つまり住民票に載っている、ということですから、海外からの帰国や、転出転入など、4月27日近くは市役所が三密状態になってしまったとか。また、申請はオンラインでもできますが、マイナンバーカードとパスワード、カードリーダーが必要です。パスワードの再設定には市役所に行く必要があるのでまた三密。カードリーダーの売り切れ続出、とも聞いています。これを機にマイナンバーカードがもっと使いやすくなるといいのですが。
おっと、今回は特別定額給付金の話でしたね。
「容子先生、例の10万円もらえることについてご相談したいんですが」
「例の10万円?ああ、特別定額給付金ですね」
「そうです、もうもらえるんですよね?」
「もらわない選択もありますよ」
「もらいます」
特別定額給付金は、もらわないことを選択することもできます。申請書そのものを期限までに出さなければもらえませんし、世帯の中の一部の人だけもらわないことを選択した場合には、申請書の希望しない、の欄にチェックして申請書を出してください。
「もらえる手続はできますよ。2つの方法があります。
- マイナンバーカードを使ってマイナポータルからのオンライン申請
- お住まいの市区町村から送られてきた書類を使っての書面申請
ですね」
「容子先生、私、マイナンバーカードを持ってません。マイナンバーカードを作ればいいんですか?」
「うーん、そうですね。今そう考える人も多くて、マイナンバーカードを発行する市役所が混みあっているみたいです。あと、カードリーダーも必要なんですが、持ってますか?」
「持ってません」
「カードリーダーも品薄みたいですね。今急いでマイナンバーカードを申請しなくても、いずれ必要になるようです(以前のコラム参照)から、お住まいの市区町村から来る申請書が送られてきたら、必要書類をつけて出してもいいんじゃないでしょうか」
「えっ、自動的に振り込まれるんじゃないんですか?」
「えっ?自動的には振り込まれませんよ?」
「そうなんですね。自動的に振り込まれると思ってました。さっき容子先生が言われたように、もらわないこともできるのなら、自動的には振り込まれませんよね。それで、必要書類って何でしょうか?」
「必要書類は2つあります。
- 本人確認書類 免許証、健康保険証など
- 振込口座のわかるもの 通帳のコピーなど
ですね」
「その2つを用意すればいいんですか?」
「そうです、もう準備しておいたらいかがですか?私も書類で申請するつもりなので、コピーは済ませてあるんですよ」
「容子先生も書類で申請を?そうですね!コピーしておきます!」
申請方法は、オンライン申請か書面申請か、を選べます。
(総務省 特別定額給付金 ポータルサイトより)
オンライン申請は、マイナンバーカード、カードリーダー、振込先の口座コピーのデータを準備して、マイナポータルから申請します。ただし、マイナンバーカードは世帯主のものが必要ですから、世帯主がマイナンバーカードを持っていないと申請はできませんね。
書面申請は、お住まいの市区町村から申請書が送られてきたら、申請書に記入、本人確認書類、振込先の口座コピーをつけて返送します。
「そうそう、口座は世帯主の口座ですよ」
「うちは私が世帯主ですから、私でいいですね」
「それならあなた名義の口座でOKです。世帯主の口座に家族全員分が入りますからね」
「そうなんですね」
「どの口座に振り込んでもらうか決めてますか?」
「まだです。給与振込の口座がいいでしょうか?」
「どう使うか、ですね。生活費に使うなら給与振込の口座でいいと思いますよ」
特定定額給付金の振込は世帯主の口座に世帯全員分が入金されます。口座が複数ある場合には、どの口座に入金してもらうか考えておきましょう。
そうそう、書面申請の場合は、記入して出した書類をコピーしておくか、スマホのカメラで撮っておいて、入金されるまで控として残しておくといいでしょう。
今日のポイント
- 特別定額給付金は、受け取るか受け取らないかを選べる
- 特別定額給付金は、オンライン申請か書面申請で申請する
- 特別定額給付金は、世帯主の口座に振り込まれる。使い方によって口座を選択しましょう
(総務省ホームページより)