前回は、将来に備えるために家計を貯蓄体質にしましょうとお伝えしました。貯蓄体質の家計とは、借金のない家計です。借金がある場合は、借金を返すことが優先ですので、貯蓄は借金を返し、さらに余裕がある場合でないとできません。実は投資も同じ、家計が貯蓄体質でないと始められないのです。
投資、資産運用といいますが、資産運用の資産とは、株式、債券、不動産です。あれ?では投資信託は?と思われましたか?資産運用は、自分でお金を使って運用することですが、投資信託は、資産運用のプロにお金を預けて、様々な資産で運用してもらう商品です。ですから、投資信託には色んな種類があります。株式だけに投資したり、株式と債券に投資したり。また、日本だけでなく、外国にも投資したり。全世界の株式に投資している投資信託、というものがありますね。投資とは、資産運用も投資信託も、資産運用対象以外の資産を運用することも含むんですね。
家計が貯蓄体質なら、もしくは家計が貯蓄体質になったら、投資を始める準備は整いました。
投資をするルールはたった一つ。
余裕資金で始め、続けること
余裕資金とは、お金を生活費、どうしても使いたいもの、貯蓄と分けた中での貯蓄のうち、数年後に確実に必要となるお金以外のお金です。
投資の対象となる資産、投資信託は、出したお金が確実に欲しい時に同じ金額で手元に戻るとは限りません。数年後に確実に必要になるお金を投資に回してしまうと、必要となったときに手元にお金がない!足りない!ということもありえます。
投資を続けるとは最低でも10年以上続けるということです。投資の世界には、何年も何十年も投資を続けてきた投資のプロ、専門家がいます。あなたが初めて投資をする、というときにも同じ世界に入るのです。プロや専門家は、軽々ともうけているように見えるかもしれませんが、それは今までの学びや経験があってのもの。同じように軽々ともうけるということはあなたには無理だと考えてください。
経験がないなら経験を積めばいいのです。少ない金額でもいいから、投資の世界に長く居続けることが大切です。そもそも、あなたは投資を仕事にしているわけではなく、あなた自身の将来の準備のために投資をしているのですから。
投資を始めるための準備は整いましたか?
では、次回からは投資に使う口座、NISA、つみたてNISA、そして将来の準備のためのもう一つの制度、iDeCoについて、使い方をお伝えしていきましょう。