2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになります。ただ、一斉にどの病院でも使えるというわけではありません。オンライン資格確認の設備(カードリーダーなど)を導入した病院だけです。3月現在では3~4割の病院でカードリーダーを申し込んでいて、まだ半分以下みたいですね。公立病院は8割以上です。
それに、マイナンバーカードが健康保険証として使えることになっても、今までの健康保険証が使えなくなるというわけでもなく、しばらくは健康保険証を使って病院へ行く、ということが続くでしょう。 マイナンバーカードを健康保険証として使うオンライン資格確認は、2023年3月には日本全国の病院で導入することを目的とされています。今後は病院の受付での第一声が、”健康保険証を出してください”ではなく、”マイナンバーカードをここにかざしてください“になるかもしれませんね。
「容子先生、今月からマイナンバーカードが健康保険証になるんですか?」
「今月から、マイナンバーカードに健康保険証の機能が追加されるんですよ」
「マイナンバーカードに健康保険証の機能が追加されればどうなるんですか?」
「どうなるんでしょうね。変わること、変わらないことがありますね。以前のコラムにも書いていますが、まとめてみましょう」
- 変わること
- オンライン資格確認が導入されている病院では、健康保険証がなくても、マイナンバーカードがあれば受診できる。受付でマイナンバーカードをカードリーダーに置いて暗証番号を入力すれば受付完了。健康保険証の受け渡しがなくなる。
- 限度額適用認定証(入院などお金がかかるときに費用負担を少なくする書類)が必要なくなる。
- 転職等で健康保険証が変わっても、健康保険証の発行を待たずにマイナンバーカードで受診できる。
- 変わらないこと
- 転職等での会社での手続き(資格確認)は必要。
詳しくは、こちらにも書いてあります。
(厚生労働省ホームページより)
「マイナンバーカードをカードリーダーに置いて番号入力だと非接触ですよね。それってありがたいです」
「そうですね」
「容子先生、マイナンバーカードに健康保険証の機能は自動的に追加されるんですか?」
「いえ、マイナポータルというサイトから申し込みをして追加してもらうことになってます」
「えっ、自動的に追加されるんじゃないんですね」
「今のところはそうですね」
「容子先生は機能を追加されているんですか?」
「3月の最初に申し込みをして今承認待ちです」
「そうなんですね、またどんな連絡が来たか教えてください」
「もちろん!」
「それと、容子先生。オンライン資格確認ができない病院では健康保険証が必要ですよね?」
「そうですね、ですからしばらくは健康保険証も持っていく必要はあるでしょう」
「マイナンバーカードに健康保険証の機能を追加して、もしマイナンバーカードも健康保険証も忘れたらどうなりますか?」
「それは健康保険証を忘れた扱いと同じになります。10割払って、後日健康保険証を持っていって7割返金、になるでしょうね」
「あと、限度額適用認定証って、必要な時に申し込まなくてはいけませんよね。マイナンバーカードなら申込が必要なくなるんですか?」
「そうですね」※限度額適用認定証についてはこちらのコラムに書いています。
「マイナンバーカード、便利かも!私も健康保険証の機能を追加してみようかな」
「いいですね、マイナポータルから手続きを・・・」
「あっ、容子先生、私まだマイナンバーカード作っていないんです」
「えっ、そこから?」
次回はマイナンバーカードの作り方についてお伝えしましょう。スマホからでも申し込みができるようになっていますよ。
今日のポイント
- 2021年3月末からマイナンバーカードに健康保険証の機能をつけられる
- マイナポータルから申し込みが必要