生活費を節約したいと考えているあなたへ。節約したい理由は次にどちらかにあてはまりますか?
- “貯蓄”もしくは“どうしても使いたいもの”に使うお金を増やしたい
- 毎月使えるお金が減った
この2つの理由のどちらにもあてはまらなければ、生活費を節約する必要はありません、と以前のコラムで書きました。
2つの理由のどちらかにあてはまったあなたへ。 効果的な方法をお伝えします。
生活費を節約したい、という方との会話です。
「家計簿診断の記事を見たんです。私の家計簿じゃないんですけど、収入と支出がよく似てるんで自分のことみたいに読んでしまったんですけど」
「はい」
「そこに、“生活費を節約するなら固定費の見直しをしましょう”と書いてあったんですが、固定費ってなんですか?」
「固定費というのは、自分がコントロールできないお金のことです」
「自分がコントロールできないお金?」
「例えば会費。確かスポーツクラブに行ってると聞きましたが、毎月会費を払っていませんか?」
「はい、月会費を毎月払っています!」
「それはスポーツクラブに行かなくても払いますよね?」
「はい、行くときのために払ってますね」
「もし、会費を払わないようにするには、どうしたらいいですか?」
「スポーツクラブをやめる・・・でも行きたいときに行けなくなりますよね」
「そうですね、スポーツクラブに行きたいなら会費を払い続ける必要があります。これが“固定費”です。会費は決まった金額ですから、自分では金額をコントロールできないですよね」
「なるほど・・・スポーツクラブは行きたいからはずしたくないですね。他にも固定費ってありますか?」
「保険や、会費のかかるクレジットカードがありますね」
「保険は入っています。見直したら保険料が少なくなるとか言われていますが、見直したほうがいいんでしょうか?クレジットカードも会費払っているのがあるし・・・どれから手をつけていいかわからなくなってきます」
「そんなときにはトータルの金額を計算して、費用対効果を考えてみましょう」
例えば保険。
毎月1万円なら1年で12万円、2年なら24万円、5年なら60万円、10年なら120万円。20年なら240万円、30年入り続ければ360万円。
「でも保険を解約したら?万一のときに困りませんか?」
「万一のときって?」
「えーと・・・入院したときとか」
「入院って、いつするかわからないですよね?」
「入院しなければ払うだけ、になるんですか?」
「そうですね」
“保険の見直し”は生活費の節約上効果があると言われています。それは、トータルで払う金額を見るとけっこう大きな金額になるからです。
「でも、見直しってどうすればいいのかよくわからないんですよね。面倒だし」
「年会費がかかるクレジットカードは持っていますか?」
「あるんですけど、解約する手続が面倒で・・・」
固定費は、身近ではありますが手をつけにくいところです。解約の手間や、解約してしまってからのことを考えるとちゅうちょしてしまう。
ですが、その手をつけにくいところに思い切って手をつける、その勇気が今後のあなたがゴキゲンに暮らしていくためには大切です。
クローゼットを開いて、自分に今合っていない服を整理するように、固定費も整理してみましょう。意外と効果があがるかもしれませんよ。
次回は、よくわからないという“保険の見直しポイント”についてお伝えしますね。