【制度の使いこなし方】老後のためだけじゃない、年金を払う意味とは?

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お給料から引かれているものに、厚生年金保険料があります。厚生年金保険料は、老後の年金のために積み立てている、と思っている人も多いようです。あなたもそうでしょうか?

「容子先生、厚生年金保険料って、老後の年金の金額ですよね?積み立てて、将来もらうんですよね?」

「ちがいますよ」

「えっ?積立じゃない?」

積立ではないです」

「えっ・・・積立じゃなかったら、このお金は今、どうなってるんですか?」

「このお金は、今、年金をもらっている人に使われているんです

「え、容子先生、じゃあ、私がもらうときにはどこからお金が出るんでしょう?」

あなたがもらうときに厚生年金保険料を払っている人のお金から出ます」

年金は、“今払って、そのお金を積み立てて、将来もらうもの”というイメージを持っている人も多いですよね。ですが、それはちがいます。

年金制度は、保険なのです。

保険とは、一人のお金だけではまかないきれない損失が出たときに、保険料を支払っている人全体で損失が出た人を支える制度です。グループでお金を出し合って、困っている人を助けるイメージですね。

「じゃあ容子先生、私は、今は人のために厚生年金保険料を払っているんですね。何だか、もらうときが遠い将来なので損してる気分です」

「そう思いますか?実は、年金制度は、遠い将来ではなくて、今ももらうことができるんですよ」

「えっ?年金って、年を取ってからもらうものじゃないんですか?」

「年を取ってからもらうこともできますが、それだけじゃないんですよ。年金制度は、3つのことに備えているんです」

「3つのこと?」

「そうです」

年金制度が備えているのは、次の3つです。

  • 老齢

年を取ると、若いときと同じように働くことができなくなる可能性がありますね。収入も少なくなるかもしれません。そこで、生活のためのお金が足りなくなることに備えて、年金からお金が出ます。人によって、働くことができなくなる年齢は様々ですので、制度で受け取ることができる年齢を決めています。それが65歳です。

  • 障害

働くことができなくなるのは、何も年を取ってからとは限りませんね。病気や事故などで身体や心に障害を負ってしまったりして、65歳前でも生活のためのお金を稼ぐことがむずかしくなることがあります。そこで、生活のためのお金が足りなくなることに備えて、年金からお金が出ます。

  • 死亡

あなたが亡くなったときに、遺族に年金からお金が出る場合があります。18歳未満の子どもがいる家庭が主ですが、あなたに55歳以上の親がいれば、親が年金をもらえる可能性がありますから、18歳未満の子どもがいなくてもまったく関係がないとはいえませんね。

ただし、年金は、すべて請求ベースです。待っていてももらえないので、年金を受け取ることができるかも?と思ったら請求することを考えてくださいね。

それと、年金は保険なので、年金を支払っていない場合はもらえないことがあります。年金は必ず支払っておきましょうね。

「容子先生、年金を支払っていない、ということはありえるんですか?」

「厚生年金保険でしたら、お給料から半分引かれてますよね。会社が残りの半分も含めて、あなたの代わりに払ってくれているから払っていない、ということはありえませんよ」

「そうなんですね」

「ただし、国民年金でしたら、自分が支払いをしないといけないので、支払っていないということはありえるかもしれませんね」

「それなら大丈夫ですね。年金を支払うのは、遠い将来のためだけじゃなく、今に備えるためでもあるんですね」

「その通りですね」

「それなら払いがいがあります!」

「そもそも年金は強制加入ですから、払わないという選択肢はないんですけどね・・・」

「それでも!容子先生!払うモチベーションが上がりました!」

「そ、それはよかったですね」

今日のポイント

  • 厚生年金保険料は将来と今の生活を守るために払っている保険です
  • 年金制度は、3つの困りごとに備えます

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