【制度の使いこなし方】年末調整準備 その3~保険料控除申告書の準備~

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11月になりました。年末調整の時期です。

年末調整とは何でしょうか?

給与や賞与を受け取っている会社員のために1年を一区切りとして所得税の精算と住民税の計算を会社が行う手続です。

手続のために、あなたが準備することがあります。なぜこの準備をするのか?準備することによる効果は?をお伝えしましょう。1回目は今年入社した人の準備、2回目は扶養控除申告書でした。

3回目は、保険料控除申告書です。

保険料控除申告書をなぜ提出する?

  • 所得税・住民税を計算するときに、税金を少なくすることができる保険料控除の金額を会社が確認するためのもの

健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料は給与や賞与から引かれており、これらの金額は会社でわかっているので申告書に記載する必要はありません。

保険料控除申告書に記載するのは、あなたが加入して保険料を払っている保険です。

会社はあなたがどんな保険に加入していて、どのくらいの保険料を払っているかわからないため、保険料控除申告書できちんと伝えましょう。

保険料控除申告書に記載することは?

加入している生命保険や個人年金、地震保険、iDeCoなどの1年間の保険料の金額と、金額から計算した保険料控除の金額

証明書が来ているかマイナポータルで証明書のデータを受け取っているでしょう。証明書を確認しながら記載しましょう。

令和 6 年分 給与所得者の保険料控除申告書

生命保険料は、一般、介護、個人年金に分かれます。

生命保険料控除

地震保険料控除は、火災保険にプラスして払っています。

地震保険料控除

社会保険料控除は、会社でお給料や賞与から引かれているもの以外です。

社会保険料控除

小規模企業共済掛金控除は、iDeCoの掛金を含みます。

小規模企業共済掛金控除

保険料控除申告書を提出することの効果は?

加入している保険、払った保険料の金額によって、所得税・住民税を少なくすることができます。

  • 生命保険料控除、地震保険料控除は、対象になる金額に上限があるため、払えば払うほど少なくするということはできません。
  • 社会保険料控除、小規模企業共済掛金控除は、払った金額がそのまま対象です。

次回は、基礎控除申告書と住宅ローン控除です。

(2023.11.13のコラムを一部変更して再掲)

今日のポイント

  • 保険料控除申告書はあなたが払った保険を伝えるもの
  • 対象となる金額に上限があるものもある

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