11月の制度の使いこなし方では、年末調整の準備をお伝えしました。第1回 第2回 第3回 第4回
12月の制度の使いこなし方は、年末調整の効果についてです。
あなたがどんなものを会社に提出したか?そこに何を書いたか?で効果は変わります。1回目の今回は効果の一つ目、人的控除です。
人的控除とは?
税金を安くする効果のうち、ヒトに関する控除です。
人的控除が多ければ、控除の金額も大きくなります。
一人に必ずある基礎控除
あなたが独身で、扶養する人もおらず、オプション対象でもなければ基礎控除だけです。
基礎控除は48万円ですが、収入によっては48万円より少なくなります。
扶養する人がいればプラスされる控除
- 戸籍上の夫もしくは妻がいて、収入が低ければ配偶者控除(配偶者特別控除)
- 夫もしくは妻以外の収入が低い親族がいれば扶養控除という控除
があります。
配偶者は、収入によって配偶者控除と配偶者特別控除に分かれます。
配偶者以外は年齢によって変わります。
オプションの控除
あなたか、あなたの配偶者、扶養している人がオプションに該当するのであれば、プラスで控除が受けられます。
- あなたか、あなたの配偶者、扶養している人が障害者の場合
- あなたがひとり親(シングルマザー、シングルファーザー)で扶養する子どもがいる場合の場合
- シングルマザーは、扶養する子どもが独立して収入を得れば、寡婦控除が受けられる場合もあります。
- あなたが夜間大学などに通いつつ勤めてもいる場合
あなたの人的控除は合計でいくらでしたか?
次回は物的控除です。
(2023.12.4のコラムを一部加筆修正して再掲)
今日のポイント
- 人的控除はヒトに関する控除
- 基礎控除は収入が範囲内であれば誰でも受けられる