2022年4月になりました。4月は色んなことが変わるときです。税金制度が変わるのは毎年4月ですが、2022年は4月から年金改正がラッシュです。4月の制度の使いこなし方のコラムは、2022年に変わる年金制度についてお伝えしていきます。
1回目は、今社会保険に入っていない人も社会保険の対象になる年金制度の変更、2回目は、年金を受け取る年齢の変更でした。3回目と4回目は、厚生年金を受け取り、厚生年金に加入しながら働く人の制度の変更でした。今回は最終回です。
4月から年金手帳が廃止されて、基礎年金番号通知書になる
年金手帳、あなたは持っていますか?オレンジや青色の小さな手帳です。年金手帳に書いてあるのは、基礎年金番号、氏名、性別、生年月日、発行日です。以前は、会社で社会保険に加入するときには基礎年金番号が必要でしたが、今はマイナンバーがあれば手続ができますので、年金手帳を持ってきてくださいと言われることはもうないのではないでしょうか。
年金手帳が廃止されると、もしあなたが今年金手帳が年金手帳を再発行する手続したいと思ったときには、もう年金手帳は発行されないので、基礎年金番号通知書再発行の手続に変わります。
日本年金機構ホームページ
では年金手帳はもう必要ないから処分してもいいのでしょうか?
それは、あなたが実際に65歳以上の年金を受け取るまで待ってください。年金手帳に書いてある基礎年金番号が必要になる手続があります。
- 国民年金の口座振替手続
- 海外に出国したときの日本の年金請求手続
使うかどうかはわからない手続ですが、万一のときに手元に持っておくと安心ですね。
iDeCoの受取可能年齢と加入可能年齢の5歳引き上げ
- 受取可能年齢は70歳までから75歳までに引き上げ
- 加入可能年齢は60歳までから65歳までに引き上げ
ただし、加入つまり掛金を出せるのは、国民年金に加入していることが条件ですから、
- 会社で厚生年金に加入中
- 国民年金の任意加入で、年金を払っている
こちらもまだ先の話ですが、加入期間が延びるということは、受け取る金額も多くなるということです。iDeCoは厚生年金のように、受け取りながら加入はできませんので、受け取ったら加入はやめることになりますので注意ですね。
今日のポイント
- 年金手帳が廃止される
- iDeCoの受取、加入年齢が5歳延びる