今回はミステリーの2回目。
1回目はこちら。今回もアガサ・クリスティー作品です。
ハヤカワミステリは実家から持ってきたもの。ページはすっかり黄ばんでいます。昭和52年初版、金額は400円。消費税なんてない時代。ふりがなはほとんどありません。
タイトルは、書斎の死体。
アガサ・クリスティー自身が書いたまえがきが載っています。まえがきには、小説には使い古された文句があり、探偵小説では書斎の死体がそうだと書いてあります。使い古されたテーマで斬新なものを書きたいと思ったアガサ・クリスティーが書き上げた作品が書斎の死体。
私の書斎のイメージは。
- 焦げ茶色で統一されたインテリア
- どっしりとした頑丈な本棚と机
- 背もたれの大きな椅子
- 本棚にはハードカバーの本
- 本の香りと、紅茶の香り
この書斎に死体がある・・・え?
なかなかインパクトのある冒頭から始まるこのドラマ、結末は?それはぜひあなた自身が読んでみてください。
アガサ・クリスティーのミステリーは、謎解きよりもその中にある人間のドラマに引き込まれます。会話から導き出される人間関係、ちょっとした言葉から崩れる犯人の思惑。何回読んでも新鮮です。
使い古されたテーマ。私が書いているコラムのテーマも使い古されたテーマです。制度は昔からありますし、お金も珍しいものではありません。
使い古したテーマで斬新なコラムを。これからもたくさん伝えていきます。