会社員のあなたは、所得税と住民税は年末調整という手続で計算が完了します。
年末調整は11月にコラムに書きました。12月は確定申告についてお伝えします。
会社員は確定申告は必要ないんじゃないの?そう思ったあなた、
- 確定申告をすれば所得税や住民税が少なくなる可能性があるかもしれませんよ?
- 確定申告をしなければならないかもしれませんよ?
入院や手術で医療費がいつもより多くかかりませんでしたか?
年末調整が終わっても、自分で確定申告という手続をすることで、所得税や住民税が少なくなるかもしれません。入院や手術で医療費がかかった場合、どのくらい所得税や住民税が少なくなるのでしょうか?今回あなたが使う制度は医療費控除といいます。
実際の手続は2023年になってからでないとできないのですが、今のうちに準備しておきましょう。
医療費控除には何を準備する?
- 会社での年末調整が終了後、源泉徴収票という年末調整の結果が来ますが、確定申告には源泉徴収票が必要です。
- 1月~12月に払った医療費の金額の確認です。領収書は手元にありますか?なければ、入っている健康保険から来る医療費のお知らせで確認できます。
医療費のお知らせは、手元に届くまで2~3ヶ月かかります。領収書が手元にあると早めに手続できますね。
医療費控除を使うとどのくらい税金が安くなる?
医療費控除の対象となる金額に所得税の税率をかけた金額です。住民税は約10%です。
医療費控除の対象となる金額=支払った医療費-保険金などで戻ってきた金額-10万円と総所得金額等の5%のいずれか少ない金額
国税庁ホームページ
総所得金額等とは源泉徴収票の給与所得控除後の金額(調整控除後)です。他に収入がなく、給与所得控除後の金額(調整控除後)の金額が200万円以上であれば10万円を医療費から引きましょう。
例えば医療費控除の対象となる金額が10万円で、所得税率が10%なら、2万円近く税金が少なくなると考えればいいでしょう。
交通費も含まれますので、電車やバス代はメモしておきましょう。タクシーは、緊急以外ではNGです。
具体的な確定申告の方法は、1月にコラムでお伝えします。まず領収書を集め、交通費などを整理しておきましょう。
次回は、ふるさと納税をしていたら?です。あなたは今年、ふるさと納税をしましたか?
今日のポイント
- 入院や手術で医療費がかかったら確定申告すれば税金が少なくなるかもしれません
- 確定申告の手続は来年ですが、今のうちに領収書の整理を