4月になりました。色々と不安な状況が続く中でも、春はやってきています。会社員のあなたは、4月が新しい年の始まりでもあるのではないでしょうか。新しい年の始まりの前には、旧い(ふるい)年の終わりがあります。
会社は1年に一度、1年間の決算を行います。決算というのは、1年間のもうけ、1年間の終わりに会社が持っている財産を確認し、払う税金を計算して支払うことです。経理の仕事をしている人は、これから決算で仕事が忙しくなるかもしれませんね。
決算は、会社だけのものだと思っていませんか?実は、家計も決算が大切です。あなたも思ったことはありませんか?”私はどのくらい貯蓄ができているだろう?”
そんなときに役立つのが家計の決算です。
家計の決算?会社の決算のように、
- 1年間のもうけを確認
- 1年間の終わりに持っている財産を確認
- 払う税金を計算
- 税金を支払う
までするの?大変じゃない?
大丈夫です!会社員は、この4つのうち3つはもう終わっています。
- 1年間のもうけを確認
- 払う税金を計算
- 税金を支払う
これは昨年の12月に終わっています。そう、年末調整で終わっているのです。
では後は何をしましょう?1年間の終わりに持っている財産を確認することです。財産は、プラスの財産とマイナスの財産があります。
- プラスの財産は、銀行の普通預金や定期預金、投資信託や株、iDeCo(個人型確定拠出年金)、マイホームなど、お金にかわるものです。
- マイナスの財産は、ローンなど、お金を払うものです。
プラスとマイナス、それぞれの財産の価値を
- 昨年の4月1日現在
- 今年の3月31日現在
の2つを出してみましょう。
財産の価値は、
- 銀行は残高
- 投資信託や株、iDeCo、マイホームはそれぞれの評価
- ローンは、残っている残高
2つ出す理由は、あなたがどのくらい財産を増やすことができたのかを確認するためです。1年間の貯蓄をどのくらい増やす、などの目標を立てませんでしたか?ん?立てていない?立ててなくても、どのくらい増やすことができたのか、もしくは減ったのか、はわかりますよね。
そしてもう一つ、今年の3月31日現在のプラスの財産からマイナスの財産を引いてみましょう。それが、今のあなたの財産です。ローンを組んだばかりだと、もしかしたらマイナスになるかもしれませんね。今はマイナスですが、ローンを返済していくとプラスにかわっていきますよ。
1年に一度、家計の決算をして、あなたの貯蓄の目標が達成できたのかどうかを確認してみましょう。達成できたのなら次の年の目標をたてて、また目標に向かいます。貯蓄は、目標があった方が確実に貯まりますし、励みにもなりますからね。
1年に一度、家計の決算をして、あなたの今の財産を確認してみましょう。確認するのはドキドキするからやりたくない?そんなときは、仕事と思ってやってみましょう。プラスであってもマイナスであっても、それだけのことです。プラスであった理由、マイナスになった理由、冷静に分析してみればいいのです。
家計の決算は、あなたの今の状況を確認して、次へ向かうステップです。
今年はちょっと時間があるな、というあなた、家計の決算をしてみませんか?